「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)のコメンテーターで、何かと物議を醸す発言でおなじみの玉川徹氏が、恋の評論家を気取ったとして話題になっている。
4月10日の同番組では、新海誠監督が3年ぶりに手掛ける映画「天気の子」(7月19日公開予定)の初出し映像を放送。ここでコーナー担当の野上慎平アナは「大人になってこんなにときめくんだとか、こんなにせつないんだっていうのを(前作の)『君の名は。』では感じさせてもらえたんですが、じゃあ『天気の子』ってどんなストーリーなんだろう」と、盛り上げトークだ。
続けて野上アナは「玉川さん、若い男女の恋の物語、玉川さんにも刺さりますよ!」と大胆な振り。それに対して玉川氏はゆっくりした口調で「やっぱりねえ、恋っていうのは一番こう、今の現代にあっては、自分をエクスパンドできる唯一のものだね」と“ドヤ顔”で語り、隣にいた元AERA編集長の浜田敬子氏は「恋評論家!」とはやし立てていた。
それに対して野上アナが「玉川さん、染みますね。兄さんと呼びたい」とヨイショすると、玉川氏も「そうでしょ。呼んでいいよ」と、ご満悦の表情に。ここで司会の羽鳥慎一が「気持ち悪いでしょ?」と、いつもの調子で茶化し、アシスタントの斎藤ちはるアナは新人らしく「いえいえ」と否定するというお約束の展開となっていた。
このやり取りで発した玉川氏の発言について、海外在住経験を持つライターが指摘する。
「“恋評論家”としての発言はともかく、気になったのは『自分をエクスパンドできる』という箇所ですね。玉川氏はおそらく、自分自身を高めたり成長させるという意味で『エクスパンド(expand)』という単語を用いたのでしょうが、この文脈だと『精一杯がんばる、全力を出しきる』という意味になり、玉川氏が意図していた意味は持たないのです。この場合にはインプルーブやデベロープといった単語を使うべき。『可能性を広げる』という文脈ならエクスパンドも使えますが、玉川氏は“自分”を主語にしているので、やはりエクスパンドを用いるのは不適切ですね」
玉川氏は、自身の英語力をエクスパンドしたほうがいいのかもしれない。
(金田麻有)