「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)でコメンテーターを務める同局の玉川徹解説委員と、高須クリニック高須克弥院長の発言が真っ向から対立しているという。
まずは10月23日に拘束先のシリアから解放されたフリージャーナリストの安田純平氏を巡り、玉川氏は番組内で「英雄として迎えないでどうするんですか」と主張。これに対して高須院長は10月25日にツイッターで「英雄なんかではないと思います」と反論していた。
また韓国の最高裁が30日、新日鉄住金に対して韓国人元徴用工に計4億ウォン(約4000万円)の賠償支払いを命ずる判決を下すと、日本政府は猛反発。これに関して玉川氏が31日の放送で「日本だけが極東で孤立する可能性すら出てくると思う」と語ると、高須院長は「キレたら恐い日本を教えましょう」と強硬策を主張したのである。
「玉川氏の発言は、いかにもテレビ朝日の解説委員らしいポジショントークだとも言えます。一方で高須院長もつねづね、日本の政治経済を巡る問題では一定の立場から発言しており、二人のスタンスはまさに対極にあります。それゆえこの二人が番組内で直接対決したら、新たな化学反応が起こるのではと期待する声が盛り上がっているのです」(テレビ誌のライター)
確かに高須院長が「モーニングショー」に出演したら、間違いなく大きな注目を集めそうだ。しかしそれは「叶わぬ夢」というのが定説だという。テレビ誌のライターが続ける。
「メディアに取り上げられる機会の多い高須院長だけに、テレビでも発言しているように勘違いしている人も多いのですが、美容関連の話題を別にすれば、報道番組や情報番組に出る機会はほとんどありません。『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)や『5時に夢中!』(TOKYO MX)などローカル番組に出ることはあっても、キー局であるテレビ朝日の情報番組である『モーニングショー』に出演することはないでしょうね。高須院長自身が『ヘンな発言しちゃうから、みんな用心して出してくれない』と説明していましたし、高須クリニックが複数の番組でスポンサーを務めていることも影響しているようです」
どうも、高須院長本人は、テレビ出演にはやぶさかではない様子。テレ朝の決断に期待する視聴者も少なくなさそうだ。
(金田麻有)