ネット上で存在感を示す“ネット右翼”(ネトウヨ)から親の仇のように嫌われている、テレビ朝日解説委員の玉川徹氏。出演する「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では玉川氏の発言がことあるごとにネトウヨから猛批判を浴びている状況だ。
そんな仕打ちへの反撃なのか、12月27日放送の同番組ではその「ネトウヨ」を特集。年齢層は40~50代、職業は会社経営者が多いとの分析が示されたほか、韓国・中国・朝日新聞のどれか一つが好きだと「反日」認定されるとの基準を示した。その一方で玉川氏は「日本のこと考えてしゃべってるんです」と、自分は反日ではないと語っていたが、その反論がどれくらいネトウヨに響いたのかは不明だ。
ところがそんな玉川氏の発言が、こともあろうにネトウヨからも絶賛される場面があったのだという。それはこの「ネトウヨ特集」が放送されるわずか2日前の出来事だったというが、週刊誌記者が振り返る。
「この日は韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機P-1に、火器管制レーダーを照射した問題について放送。この件で韓国側はレーダー照射の事実自体を否定したり、遭難船の捜索に使っていたなどと説明を二転三転しており、韓国政府も韓国海軍の肩を持つ態度に終始しています。ここで“反日親韓”の玉川氏がさぞ韓国側の肩を持つかと思いきや、彼は『艦長がそんなこと指示してないのに勝手に現場がミサイルの発射なんかしたら、軍として成り立たないじゃないですか。国際問題じゃ済まない』と、韓国側を断罪したのです。さらには『国がかばうということになってしまったら、国がやったのと一緒のこと』とまで断言し、本件の責任が韓国側にあることを明言。この発言にはネット上でも『玉川がまともなこと言ってる!』『まさに正論』といった賛意が続出。中には『玉川の発言こそが今日最大のニュース』という皮肉交じりの賞賛も飛び出ていたのです」
玉川氏にしてみれば、自身が言う通り「日本のこと考えて」の発言だったはず。この日ばかりは自分と対極にいる人たちとも同じ方向を向いていたようだ。
(金田麻有)