「ワイドナショー」(フジテレビ系)が2013年に始まって以来、芸能ニュースはもちろんのこと、スポーツ、政治、社会問題にまで意見するようになった、ダウンタウンの松本人志。だが、そのご意見番ぶりはイマイチ評判がよろしくない。
最近、特に批判を浴びたのは、2月24日の放送で、“明確な同意なしの性行為は違法”というスウェーデンの法律を取り上げた際の「明確に『いいよ!』とかねぇ。『やろうよ!いいよ! イェイ!』みたいなん、すげえ冷めるし」という発言だ。
「性的ハラスメントやパワハラへの意識が高まる中、あまりにも不用意な言いようでした。結局、なんとか笑いに落とし込んで“松本らしさ”を出そうとしましたが、単に逆張りに失敗したスベりコメントで終わってしまった。番組終了とともに、ネットにはその発言を書き起こした記事が溢れますが、炎上するのは、だいたいこのパターンです」(放送作家)
そもそも、なぜ松本が世間に対し意見を言うような立ち位置を務めることになったのか。
「“天才”などと言われる松本ですからね。番組サイドは、日本人の気質を“赤信号、みんなで渡れば怖くない”と斬ってみせた、かつてのビートたけしのようなキレのあるコメントや、思いがけない視点からの問題提起などを期待していたのでしょう。1カ月に1回でも、そんな、誰もがハッとさせられるコメントが出てくればまだいいのですが、現状、そのレベルにはありませんね」(民放関係者)
こうなると“たまたまスケジュールが空いていて、たまたま毎週呼ばれている”と紹介された、番組上の松本の設定からして、ややスベっているような気もしてくる。
(露口正義)