韓国の人気男性アイドルグループJYJのパク・ユチョンが、韓国警察の調べにより薬物使用の陽性反応が出たと報じられたのは、4月23日。翌24日には所属事務所がユチョンとの契約を解除し、ファンの間に衝撃が走っている。
ユチョンの周辺では、4月4日に元婚約者であるファン・ハナ容疑者が法律違反の薬物の使用などの疑いで逮捕。彼女が警察の調べに「芸能界の友人Aに薬物を勧められ、私が眠っている間に強制的に投与されることもあった」と証言しており、この「A」がユチョンではないかと疑われていた。
「ユチョンは10日に記者会見を開き、涙ながらに疑惑を否定。16日には自宅の家宅捜索を受け、翌日の尿の簡易鑑定は陰性でしたが、国立科学捜査研究院の鑑定結果待ちだった体毛(足の毛)から、陽性反応が出たという。その鑑定の際の時もそうでしたが、ユチョンは以前から定期的に除毛していたとされ、頻繁に髪の毛の色を変えていることが指摘されていた。そのため、これらが薬物使用の反応を出さないための策だったのではとも言われているんです」(スポーツ紙記者)
しかし一方で、今回の韓国警察の迅速過ぎる動きには、様々な憶測が流れているという。
「最近の韓国では、薬物事件があまりに続き過ぎている。ファン・ハナは韓国大手食品メーカー南陽乳業の創業者の孫娘というセレブですが、4月には財閥SKグループ創業者の30代の孫、さらに現代(ヒュンダイ)グループ創業者の20代の孫も、それぞれ薬物使用で逮捕、捜査を受けている。また芸能人では3月中旬にBIGBANGのメンバーV.Iことイ・スンヒョン容疑者が性接待の斡旋疑惑で逮捕されたことを受け芸能界引退を表明しており、経営していたクラブでの薬物使用の情報も出回っている。もともと、韓国の財閥の子女や人気芸能人のような特権層は“罪を犯しても摘発されない”という意識が強く、警察幹部との関係を周囲に吹聴する者も多い。今回の展開の早さには、韓国警察がそうしたズブズブの悪評を払拭したいという思惑も動いていると見られています」(韓国芸能界事情通)
日本でのピエール瀧被告の逮捕後と違い、韓国では芋づる式に逮捕者が出そうな気配なのだ。
(鈴木十朗)