お笑い芸人の田村淳が、プロ野球の始球式で“遅延行為”をしでかしたタレントの鈴木奈々を擁護した。その鈴木は4月27日の楽天・ロッテ戦の始球式で、何度も投球のやり直しを繰り返し、試合開始を遅らせることに。この行為がネットを中心に野球ファンから袋叩きに遭っていた。
その鈴木は5月4日放送の「田村淳の訊きたい放題」(TOKYO MX)に出演し、半泣き顔で「みなさんに迷惑を掛けてしまって、本当に申し訳ない気持ちです」と謝罪。その姿に対して田村は、鈴木は悪くないと擁護し、「こんなに鈴木さんを追い込む日本社会って」と、なぜか批判の矛先を世間に向けたのである。その田村について週刊誌の記者が顔をしかめる。
「またもや田村の責任転嫁が出たのかと、呆れましたね。今回の始球式トラブルでは明らかに鈴木に責任があり、遅延行為により試合を控えた選手たちに迷惑も掛かったわけで、『鈴木は悪くない』というのはお門違いもはなはだしい。それだけならまだしも、鈴木への批判をなぜか『日本社会批判』へと責任転嫁する有様は、いかにも田村流の論点ズラしであり、彼の本質は何ら変わっていないとあらためて実感しました」
その田村は過去にも、とある分野に対して失礼な行動をしたうえに、その関係者を侮辱するという行為をしでかしていた。週刊誌記者が続ける。
「田村は17年秋、たった100日の勉強で青山学院大学を受験するという無謀な企画をスタート。本人は“田村淳が人生を懸けた挑戦”とうそぶき、『大学受験に人生を懸けている受験生をバカにした企画じゃないか』との猛批判を浴びました。しかし当人はどこ吹く風で、11月16日には《イラついた受験生が僕に当たり散らしてくるけれど… 俺に当たり散らしても志望校には近づかないよ》とツイート。真剣に受験に取り組んでいる相手を茶化すという、あってはならない行為をしでかしていたのです。この時もみずからの行為に寄せられた批判を他人に転嫁していたわけで、その構造は今回の鈴木擁護と一緒。始球式の一件にしても、なぜ野球ファンが激怒しているのかを、スポーツに興味の薄い田村は理解できないのかと思ってしまいます」
もし、理解できないのであれば批判を控え、静観するのが、真っ当な態度というもの。何にでも首を突っ込んではその関係者を侮辱するという田村の振る舞いにゲンナリする人が多いこともまた、理解できないのかもしれない。
(金田麻有)