アマゾンプライムビデオで配信されている「HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル」。
1000万円を賭けて「笑ったら負け」のルールのもと「芸人同士の笑わせ合い」を描く同番組。16年にスタートし、現在では19年4月配信の第7シリーズまで出そろった人気コンテンツだ。
ところが、である。お笑い界の重鎮である松本人志プロデュースの番組とあって、芸人たちのあこがれの番組だと思いきや、実際は正反対のようなのである。
「ヘタしたら“出演者不足”で次のシリーズが作れないぐらい、芸人の間で『ドキュメンタル』が敬遠されているんですよ」と明かすのはお笑い関係者。毎回、同シリーズの冒頭では芸人たちがありがたそうに松本からの“招待状”を受け取っているのだが──。
「出演するのは事前に出演オファーを受けて“ハラを決めた人たち”ですから、そのように振る舞うのは当然です。問題となっているのは、事前に打診したところで『誰も引き受けたがらないこと』なんです」(前出・お笑い関係者)
いったい、芸人たちが「ドキュメンタル」を忌避する理由とは。
「端的に『番組が求める“過激さ”についていけない』から。世間の注目度や1000万円の賞金は魅力に違いありませんが、陰部を出したりもするギャグが当たり前の『ドキュメンタル』だと『他の仕事に差し障る』という判断をしてしまうんです。松本にあこがれてお笑い業界に入ったという中堅芸人も出演NGとなっていますね」(前出・お笑い関係者)
今冬配信予定だという第8シリーズに芸人が集まればいいのだが。
(白川健一)