女優・米倉涼子や上戸彩らを擁し、最近ではTBSアナからフリーに転身した宇垣美里も在籍することとなった大手芸能プロ「オスカープロモーション」。“美の総総合商社”として1987年から「全日本国民的美少女コンテスト」を開催してきた同事務所は昨年春、一部役員のパワハラ疑惑が一部週刊誌で伝えられた。記事によると武井咲を育てた敏腕マネージャーをはじめ、40人以上の従業員が退社したとのことだが、スポーツ紙の芸能デスクが語る。
「人数については確認していませんが、大量のスタッフが辞めたというのは確かです。辞めたスタッフの中には別の大手芸能事務所や大手レコード会社に転職した者もいるそうです」
同事務所といえば、かつては所属タレントの宣伝やPRに近い制作ニュースなどを伝えるスポーツ紙などの一次情報メディアに対して、業界一手厚い対応をすることで知られていた。
「日頃から記者を高級飲食店で接待したり、所属タレントの海外ロケの際には記者の飛行機代から宿泊費、現地での飲食費なども負担していたといいます。もっとも、恩恵にあずかっていたのは記者だけでなくスタッフも同様で、メディアとの打ち合わせと称して飲食店で食事をしたり、ホステスのいる夜のクラブで派手に遊んだりもしていました」(前出・スポーツ紙芸能デスク)
だが、そんな時代も「今は昔」のようで…。
「最近は海外ロケにメディアを招くこともほとんどなくなり、スタッフの経費も相当厳しく管理されているそうです。芸能事務所は一般企業に比べて、総じて仕事もハードで給料も安い。そのぶん、経費が切りやすいというのが数少ない魅力だったのですが…。このままいくと、ますます退社するスタッフが増えかねません」(前出・スポーツ紙芸能デスク)
経営のスリム化が所属タレントのマネージメントやスキャンダルを未然に防ぐような対策に影響を及ぼさなければいいのだが、はたして‐。
(しおさわ かつつね)