テリー その野球部の彼が最初の恋人だったの?
薄井 いえ、その前は高校生の時にできた彼氏と、大学1年の時までおつきあいしていました。
テリー 高校ということは茨城の人なのかな。
薄井 そうです。進学校に通っている、すごく頭のいい人でした。週末、図書館で受験勉強をしていた時に知り合ったんです。
テリー ええっ、今時、そんな少女漫画みたいな出会いってある?
薄井 アハハ、それがあったんですよ。
テリー いいなァ、薄井さんは文学の香りがする知的美人だから図書館が似合うよね。もしかして、メガネもかけていたの?
薄井 はい、かけてます。
テリー うわ、それはエッチだな。こんなメガネ女子が目の前にいたら、俺だったら勉強なんか集中できないって。
薄井 そんなことないですよ、その彼は理系の大学に受かりましたから。
テリー そんなすてきな出会いだったのに、別れが来てしまったのはなぜ?
薄井 大学に入って、彼は(埼玉県)大宮に住んで、私は法政の学生寮に入ったんです。寮に帰ると仲よくなった女の子たちがいっぱいいて、彼女たちとワイワイ騒いでいるほうが楽しくなってしまって。彼から誘われても出かけないようになったんです。
テリー 確かに環境が変われば生活も変わるし、同性の友達と遊ぶのも楽しいからな。
薄井 それに彼は、私が他の男子と仲よくすることが嫌だったみたいで、「あんまり他の男としゃべるな」みたいなことを言うようになって。そういう束縛も嫌になったので、私から「別れたい」って言いました。
テリー あ~、それはよくないパターンだね。で、大学の彼とは、どのくらいおつきあいしたの。
薄井 2年の時から社会人1年目の冬まで。3年半ぐらいですね。
テリー アナウンサーになっても続いていたのか。でもさっきの話と同じで、遠距離恋愛だとやっぱり長続きしないでしょう。
薄井 そうなんです。彼は都内で普通に勤めていて、私は私で休みも土日じゃなかったですから、まったく休めなくて。なかなか会う時間も合わせられなくなって、お互いだんだんと心が離れてしまいました。それから彼氏はいないですね。
テリー で、いよいよ本題だよ。どうして3年で憧れだったアナウンサーを辞めちゃったの。もしかして、キー局で働けなかったのがショックだったとか?
薄井 そんなことないですよ! 東北のお仕事は、すごくやりがいがあったんですけど、実は小学生の頃からすごくグラビアアイドルにも憧れていたんです。叔父がけっこうグラビア誌を読んでいたので、それをこっそり読んでいました。
テリー そういうことだったのか。ちなみに、誰が好きだったの。
薄井 イエローキャブの皆さんが大好きでした。当時は、どの雑誌を見ても小池栄子さん、熊田曜子さん、MEGUMIさんがいつも載っていましたし、野田(義治)社長もよくテレビに出られていましたから。
テリー じゃあ、夢を現実にするために辞めたんだ。
薄井 あと、距離を置いたことで、震災以後の茨城のために何かできないかな、という気持ちが湧いてきたところもありました。グラビアと茨城、両方の思いをかなえるためにはこのままではいられない、と思ったんです。