2010年に勃発したといわれる「アイドル戦国時代」もはや10年目。同年にスタートしたアイドル夏フェスの「TOKYO IDOL FESTIVAL」(TIF)はいまや、8万人ものファンを集める世界最大級のアイドルイベントに成長した。そして時代が平成から令和へと移り変わる中、業界をけん引するアイドルの顔ぶれも大きく変わってきたという。第1回のTIFから毎年取材しているアイドル誌ライターがひもとく。
「TIF2010の出演アイドルで、今でも一線級で活躍しているのは『ももいろクローバー』(現・ももいろクローバーZ)くらいのもの。それに対して令和時代のアイドルシーンで台頭しているのは、ここ数年で結成されたグループばかりで、時代の移り変わりを実感します。なにしろ5年以上活動していれば大御所感あふれるのですから、これほど新陳代謝の激しい業界も珍しいでしょう」
TIFの応援番組「この指と~まれ!season3」(フジテレビ系)では、5月26日の放送で歌うま選手権を開催。そこに出場した南向いずみの所属する「BLACKNAZARENE」は18年3月結成で、活動歴はわずか1年ほど。だが、現在のアイドル界ではそんな“2018年組”がけっこうな勢力を誇っているという。
「TIF2019の出演グループを見渡すと、『鶯籠』『ZOC』『Jewel☆Ciel』『WILL-O’』『メイビーME』『Lilyof the valley』など18年デビュー組がザックザク。いずれも熱いファン層に支えられています。しかもグループの個性はバラバラで、年齢も中学生メインから二十歳オーバーばかりなど様々。楽曲も王道系からデスメタル調など幅広いのが特徴で、どれか一つはファンの心に刺さることでしょう」(前出・アイドル誌ライター)
そんなフレッシュさあふれるグループが人気を博す一方で、苦節6年の老舗グループが雌伏の時をへて、脚光を浴びるケースもあるという。アイドル誌ライターが続ける。
「13年結成の『デスラビッツ』は、デビュー時は小6と中1だったのが、今や高3と大学生に成長。背が小さすぎて撮影時には台に載っていたメンバーが今では最長身になるなど、まるで親戚の子供を見ているかのようです。いまだTIF出演のない彼女たちですが、これまで1000回以上積み上げてきたステージは根強い人気を裏打ちしており、今夏こそ再ブレークの兆しにあふれていますね」
そんな令和時代の注目アイドル15組をピックアップした特集が、現在発売中の「アサ芸Secret! Vol.58」に掲載。来たる夏に備えて、新進アイドルの情報をインプットしてみてはいかがだろうか。