八村塁が日本人として初めて米プロバスケリーグのNBAにドラフト入団し、日本でもバスケ熱が盛り上がる機運で沸き上がっている。ワシントン・ウィザーズが主催する八村の会見には日本メディアが殺到し、チーム側も盛んに日本語のツイートを発信。チームとメディアの思惑が合致している形だ。
その流れに敏感に反応しているのが“バスケタレント”たち。学生時代にバスケットボールに打ち込んでいたり、もしくは以前からNBAを熱心に応援していた芸能人たちが、この八村フィーバーに乗り遅れまいとしている状況だという。その中で他を一歩リードしている芸能人について、スポーツライターが指摘する。
「NBA Japanでは6月21日、著名人が八村に祝福を送る動画をツイッターで公開。そこに登場したのは芸人のレイザーラモンRG、ミュージシャンの金子ノブアキ、モデルのマギー、そして錦織圭の4人でした。ここで錦織は別格として、NBA側ではこの3人を日本を代表するバスケ好き芸能人として認定したも同然でしょう。RGと金子はWOWOWのバスケ番組に呼ばれるなど筋金入りのNBAマニア。そしてマギーはBリーグのオールスターゲームで“マネージャー”を務めるなどバスケ仕事もこなしています」
このうちマギーに対しては一部のバスケファンから「にわかが!」との声もあるものの、本人は中学のバスケ部でキャプテンを務めた経験を持つ生粋のバスケ好き。5月31日に開催されたNBAファイナルのパブリックビューイングにも参加し、現役選手のケンバ・ウォーカーとツーショ撮影するなど、八村のドラフト指名以前からNBAに関わっているようだ。
金子はNBA観戦歴25年というガチなマニア。現地観戦経験も多く、WOWOWの番組では「今期注目の5人」を挙げるなど知識の深さを示している。そしてその二人に負けず劣らずのバスケ愛を示しているのが、お笑い芸人のRGだというのである。
「金子も一緒ですが、RGがバスケに興味を持つようになったのは『スラムダンク』がきっかけのひとつ。そして92年のバルセロナ五輪で結成された“ドリームチーム”にも魅せられ、自身はバレー部だったにもかかわらずバスケ専門誌を買うほどにのめり込んだそうです。芸人界にはほかにもバスケ好きが多く、ハライチの澤部佑はWOWOWの中継ゲストに呼ばれていますし、麒麟の田村裕は吉本バスケ部の部長として草バスケをプレー、カンニング竹山は意外にも中学で県大会出場経験があります」(前出・スポーツライター)
この顔ぶれの中で、NBA JapanにRGが選ばれたのは、英語力の高さが決め手だったかもしれないという。スポーツライターが続ける。
「RGは立命館大学卒業のインテリで、最近はNBAの最新情報を得るために英語のツイートを追いかけているのだとか。またスポーツは専門用語の世界ですが、NBAには単なるバスケ知識だけでは理解できない独特な専門用語や固有名詞も多く、普段から生の情報に触れているRGはNBA側から見ると、もっとも理解度が高く見えるのではないでしょうか」
そんなRGにはぜひ、マニアにしか理解できない“NBAあるある”を繰り出してもらいたいものだ。
(金田麻有)