このグダグダ会見に激しくかみついたのが、極楽とんぼ・加藤浩次(50)だった。
「この経営陣が変わらないなら、俺は吉本を辞める」
岡本社長の会見翌日、みずからが司会を務める「スッキリ」(日本テレビ系)で、大崎=岡本体制に異議を申し立てたのだ。
「その日のうちに会長に直談判を行いましたが、さすがの狂犬・加藤でも会長のクビを取るのは無理。そもそも闇営業騒動にはまったく関係がない加藤がいきりたった背景には、相方・山本圭壱(51)が未成年少女を相手に起こした06年の不祥事があります。当時、社長だった大崎さんから山本の契約解除と、コンビ解散を命じられ、10年間復帰を認められなかった。同様の未成年スキャンダルを起こしながらも1年足らずの謹慎処分だけで早期復帰を果たした板尾創路(56)が、松本一派の恩恵にあずかったという積年の恨みが根にあるんです」(吉本関係者)
3時間に及ぶ加藤=大崎会談はもの別れに終わったが、それでも「僕自身の意思は固い」と一歩も譲らない構えだった。この加藤の侠気に応えるかのように、加藤と同じ北海道出身のタカアンドトシのタカ(43)は、インスタグラムでこうつぶやいた。
「ファミリーって言葉簡単に使うよなぁ。5990人の芸人はファミリーと感じたことはないと思うけどなぁ」
同じく北海道出身の平成ノブシコブシ・吉村崇(39)は、
「何かあった時は北海道の人について行きます」
と「加藤の乱」への追随を宣言したのだ。
「さらに若手芸人からは『ギャラ1円』の明細を公開するなど、吉本の搾取ぶりを批判する声が上がると、ベテランの大平サブロー(63)が割って入り、『時代って怖いよな。こいつら風情が。気に入らんかったら辞めろ』と、いつの間にか論点は闇営業から、ギャラの安さと契約書を交わさない吉本の経営手法にすり替わってしまった」(スポーツ紙デスク)
やおら巻き起こった吉本芸人の上層部批判のシュプレヒコールに、友近(45)までもが加わっていく。
社長会見を受け、松本がツイッターで「寝不足芸人がいっぱいやろな~。でもプロ根性で乗り越えましょう」とつぶやいたことに対し、レギュラー出演する「ゴゴスマ」(TBS系)で、
「大崎会長と岡本社長との絆が強い松本さんが、これから頑張っていこうと後輩芸人たちに呼びかけたものだと思うが、私はついていけない。芸人と社長の信頼関係が成り立っていない。よけいに不信感を抱いてしまう。松本さん待ってください」
と、現体制の維持に努める松本を痛烈批判したのだ。
「会社に何度も泣かされ続けてきたのが友近です。プロ意識が高く、衣装や小道具へのこだわりが強いのに、マネージャーがその準備を怠り、収録が遅れたり、連絡ミスによりイベントをキャンセルするハメになったことが一度や二度じゃない。そのたびにマネージャーの交代を上層部にかけ合うも、会社は『方針に逆らうのか』と取り合ってくれなかった経緯がある」(吉本関係者)
演歌歌手・水谷千重子として自主興行を打ち、女ピン芸人の稼ぎ頭でもある友近は昨年、岡本社長に直談判したことも明らかにしている。
「会談の冒頭で友近が『私だけの意見ではなく他の芸人も思ってる』と言うと、岡本社長は『他の芸人って誰や?』と威嚇してきたそうです。女芸人の後輩からは『姐さん』と慕われるアネゴ肌の友近としては今こそ経営側を討つべく好機と見て立ち上がったのでしょう」(スポーツ紙デスク)