太川陽介と蛭子能収のバス旅コンビを冠に鳴り物入りでスタートした「太川蛭子の旅バラ」(テレビ東京系)だが、視聴率は苦戦していると報じられている。そんな苦境を現すかのように、番組のルール変更が続いている。
ルールが二転三転しているのは、旅バラの中心となるはずだった「ローカル鉄道寄り道旅」。同企画はローカル鉄道に乗って途中駅で下車し、名所や名物を探すという内容。発見することができれば、駅の利用客数に応じて旅費がもらえ、所定の金額をゲットして時間内に目的の駅にたどりつければゴール。旅は成功となる。
「この企画は『ルールがわかりづらい』と視聴者から不評で、視聴率も今ひとつ。そこで何度もルール変更されています」(テレビ誌ライター)
当初、名所であるかどうかの判定はスタッフが行っていた。ただ、判定にブレがあり、納得のいかないジャッジも多かった。そのため、判定方法を変更。沿線のガイド本や観光ガイドに紹介されているかどうかで判断することになった。この変更は「ルールがわかりやすくなった」と好評を得ている。
そして8月22日放送の「爽快!夏の天浜線」でさらにルールが変更された。これまでどの駅で降りるかは太川と蛭子の判断だったが、ルーレット方式に変更。列車に乗る前にルーレットを回して、出た目の駅で下車する。8が出たなら、8番目の駅で降りるというわけだ。そこで名所を探すことができればまたルーレットを回して先に進み、発見できなければルーレットの数だけ逆戻りをする。このような方式が採用された。
「以前のルールだと、イチかバチかで名所や名物をみつければお金がたくさんもらえる、そのかわり見つからなければもらえないような地味な駅ばかりに降りることになり、つまらないという声が上がっていました。そんな声に応える形に変更したということでしょう。新ルールならどの駅に降りるのかわからなくなり、ドキドキ感は高まりますから。こう何度もルール変更をするということは、看板企画の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』もルール変更される可能性があるということです。バス旅ファンは気になっているようですね」(前出・テレビ誌ライター)
太川と蛭子はバス旅を卒業し、旅バラで復活している。その際、蛭子の体力を考慮して歩きが少なくて済むよう、1万円までならタクシーを利用できるというルールが追加された。だが、これによってバスのルートの選び方が変化。バス乗り継ぎ旅ではなく、「タクシー乗り継ぎ旅」と批判されている。
視聴者のそんな不満を解消するルール変更が行われるのか。変更によってよりつまらなくなってしまうことはないのか。そもそもルール改正はあるのか。8月29日にはローカル路線バス乗り継ぎの旅の最新回が放送される。今回は通常の1泊2日ではなく、2泊3日のスペシャル版。はたしてルール変更はあるだろうか。