4月は新年度のスタート。テレビ業界でも仁義なき視聴率戦争を勃発させるべく、数々の新番組が登場する。12年度2冠達成の“テレ朝包囲網”が敷かれる中、開幕ダッシュを決めるのははたしてどの番組か? さっそく探ってみよう。
番組改編の華といえば、やっぱり女優。ドラマ不況と言われる昨今だが、今春は男性視聴者が目移りするイイ女がズラリ。さて、局の期待に応えられるのは!?
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まずテッパンは、07年放送時には平均視聴率21.9%を記録した「ガリレオ」シリーズ(フジテレビ)だ。今回も福山雅治(44)、柴咲コウ(31)のコンビが見られるのかと思いきや、ヒロインは吉高由里子(24)にバトンタッチ。さまざまな憶測が流れたが、その理由を広告代理店関係者が明かす。
「前回、福山が柴咲にちょっかいを出したところ、柴咲は一向に振り向かなかった。そこで福山が『もう彼女とはやりにくいから、俺と同じ事務所の子でいいんじゃない?』と言ったのが、交代劇の真相。福山の所属事務所が、ドラマの製作委員会に名を連ねるほど力を持っていることも大きいですね」
この交代劇に違和感を覚えたファンも多いだろうが、芸能評論家の三杉武氏は吉高の実力にも太鼓判を押す。
「柴咲が特に人気があるわけではないので、むしろ視聴率はさらに上がって、彼女自身も飛躍が期待できます。吉高は競馬や麻雀、パチンコが好きで、下ネタもイケるというオヤジ気質な子。福山からもかわいがられて、コンビ仲は安泰ではないでしょうか」
一方で、若手女優として押されっぱなしの武井咲(19)には暗雲が垂れこめる。昨年は3クール連続ドラマ主演を果たしたが、どれも平均視聴率1桁台と大惨敗。多忙なのに低視聴率というジレンマで、精神不安定に陥っているという。
「楽屋からマネジャーにブチ切れる声が響いてきたり、撮影中のちょっとしたことでも『聞いてない!』と怒りだしたり、相当ストレスがたまっている。そもそも彼女の所属事務所は、女優を追い詰めて乗り越えさせるというスパルタ教育で、上戸彩(27)などを育ててきました。同じ立場の剛力彩芽(20)はそれに耐える精神力があり、現場での評価も高い。前回の月9で史上最低視聴率を取りましたがまだ大丈夫。対照的に、スタッフウケの悪い武井は今回が本当に正念場ですね」(テレビ関係者)
しかし、肝心の主演ドラマ「お天気お姉さん」(テレビ朝日)で話題になるのは壇蜜(32)の出演だけ。
「もう完全に人気も立場も逆転してますよ」(三杉氏)
同様に、錦戸亮(28)との熱愛が発覚した直後の新垣結衣(24)も不安いっぱい。「番宣も兼ねた『オールスター感謝祭』で、ビートたけし(66)がオリエンタルラジオに『女はらまして金払ったヤツだろ』と言い放ちましたが、実はその時、スキャンダル直後の彼女の顔もひきつっていました」(制作会社ディレクター)
主演ドラマ「空飛ぶ広報室」(TBS)の開始前からミソがついてしまった感もあるが‥‥。
「共演は現在ブレイク中の綾野剛(31)、原作者は『フリーター、家を買う。』の有川浩氏と恵まれた環境ですが、やはり遊び人の錦戸との熱愛はとんでもなくマイナス。今のままでは、同年代の吉高にはかなわないでしょう」(三杉氏)
せめて熱愛が艶技に昇華されればいいのだが‥‥。
そんな心配が無用なのが、熟女優だろう。オヤジ化した篠原涼子(39)とセックス依存症の飯島直子(45)が織り成す「ラスト・シンデレラ」(フジテレビ)もあるが、注目すべきは「35歳の高校生」(日本テレビ)でミニスカ制服に身を包む米倉涼子(37)だ。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏も興奮を隠せない。
「これまで悪女役や男勝りな役など、彼女に合った役に恵まれてきて、女優としても円熟期。さらに、後ろ姿だけで息を飲むすばらしいボディラインの持ち主。これは若手にはない魅力です。注目はやはりミニスカから伸びる美脚でしょう。ぜひウンコ座りでパンチラしてほしいですね(笑)。さらに、毎回シャワーシーンなどがあれば、視聴率はうなぎ登り間違いなし!」
パンチラといえば、見逃しがちな深夜ドラマ「みんな!エスパーだよ!」(テレビ東京)がすさまじいという噂だ。隠れ巨乳で有名な夏帆(21)が制服姿でパンチラしまくるというのだ。アイドル評論家の北川昌弘氏が解説する。
「清純派の夏帆がヤンキー役に挑戦し、キックをかましてパンツがまる見えになるシーンがあるんですが、夏帆に何をさせてるんだ!とビックリしましたよ。ヘタすると大ブレイクドラマになるのでは? 監督もヴェネチア国際映画祭で受賞歴もある園子温だし、キャスティング的にも、すでに映画化の話も出ているかも」
また、無名ながらコンスタントにドラマ出演を続けた末、「雲の階段」(日本テレビ)でヒロイン役を獲得した木村文乃(25)にも注目が集まる。
「過去にはCM美少女として脚光を浴びた若手の伸び盛りです。今ドラマは渡辺淳一氏原作ですが、渡辺節の濃厚な濡れ場がある可能性も高い。彼女自身、しばらく鳴かず飛ばずの冬の時代があった苦労人で、やる気はハンパないですね。黒髪で美貌も男性ウケ抜群。濡れ場があれば絶対に挑む女優魂ですから」(北川氏)
彼女を知らなかった人はメロメロになるかも?
すでに若手の新ヒロインで将来性も抜群として王道を歩みつつあるのが、朝ドラ「あまちゃん」(NHK)主演の能年玲奈(19)。昨今の朝ドラは、堀北真希(24)や尾野真千子(31)など、もともと実績のある女優がヒロインだったが、久しぶりの「新人」抜擢である。
「明るく元気なだけではなく、繊細さとピュアを併せ持つ女優。ドラマの役もそうですが、彼女自身の成長の変化も楽しめそう。最近はCM出演も増え、間違いなく国民的女優になるのでは。それに、前回の『純と愛』がかなりの問題作だっただけに、心地よく見られそう(笑)」(北川氏)
この春、笑うのはいったい誰?