嵐の57枚目のニュー・シングル「BRAVE」が9月23日付週間シングル・セールス・チャートBillboard JAPAN Top Singles Salesで70万枚を突破して、初登場トップに輝いた。対抗馬はシンガーソングライターの米津玄師だった。
9月11日同日発売だったことから、ガチの戦いが勃発した。勝ち目のない戦いと嵐ファンにヤユされた米津ファンだったが、どっこい米津も強かった。CD「馬と鹿」は43万枚を突破。堂々の初登場2位となった。ドラマ主題歌として書き下ろされた日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)が9月15日放送で終了。最終回の平均視聴率が13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、大ブレイクとまで行かず、ドラマの視聴者を巻き込んでの相乗効果を生み出すまではいかなかった。
「9月15日にデビュー20周年を迎えた嵐ですが、それでもファンは気の抜けない日々が続きますよ。何しろ、『BRAVE』には、12月23日に東京ドームで行われるライブ撮影イベント『ARASHI SPECIAL SHOOTING “5×20” at Tokyo Dome 2019.12.23』のチケット抽選にエントリーするために必要不可欠なユーザーコードが添付されていますからね。すでにその応募は締め切られており、売り上げ枚数70万人が全員ライバルという計算になります。撮影のためのライブと銘打たれていることもあり、当日は100台規模のカメラ、ドローンが飛び交う予定ですが、カメラの操作員や警備スタッフの配置などを考えると、客席はかなりコンパクトなものになりそう。当然競争率は、他のコンサートよりもさらに激化、とんでもない倍率のプラチナチケットとなるかも」(ジャニーズウオッチャー)
気になるのは、立て続けに掲載された「女性自身」「週刊文春」の記事の影響だった。CDリリースにぶつけるかのように、嵐の恋愛結婚事情を特集。ワイドショーなどは事務所に忖度して何も触れなかったが、一連の報道で、相葉雅紀や二宮和也が同棲生活を続けており、いつゴールインしてもおかしくないと報じられた。
「でも、こうした熱愛情報に嫌気がさしてあっさり嵐を見限ってしまうファンが少なくないと思ったら、全然でした。ファンをやめれば、そのぶんライバルが減って、コンサートの当選率がアップするわけなんですが、愛想を尽かすファンは少ないですね。1月の活動休止発表会見の際、『自分たちの言葉だけを信じて』と繰り返し嵐が言ったことが大きいのでしょう。あれ以来覚悟を決めた嵐ファンたちは、何があっても2020年の最後の日まで突っ走る、嵐についていくというファンばかりなんですよ。2021年になったらどんなロス状態に襲われるのか想像もつかないと言ってますがね」(音楽ライター)
引くも地獄、進むも地獄、ファンにとっての「嵐地獄」はまだまだ続く。
(塩勢知央)