埼玉県さいたま市の集合住宅内で9月18日未明、9歳の男児が死亡しているのを大宮東署員が発見した。警察では殺人事件として調べている。男児は物置のような場所に座っている状態で発見され、靴は履いていなかったという。この被害状況が、つい最近話題になったドラマの一場面に似ているとして、視聴者をざわつかせているというのだ。週刊誌記者が指摘する。
「9月8日に最終回を迎えた『あなたの番です』(日本テレビ系)で描かれた女児殺しに、今回の事件が似ているというのです。ドラマでは女子大生の黒島沙和が連続殺人犯だったことが暴かれました。ドラマの舞台は東京・墨田区のマンションでしたが、黒島は高校時代にも出身地の高知で殺人に手を染めていたことが判明。その犠牲者は9歳の女児で、まさに物置のような建物の内部で発見されたのです。作中で犯行シーンは描写されず、遺体も半開きになったドアから下半身だけが見えていましたが、その姿勢はまるで座っているかのよう。しかも片方の靴が脱げており、その靴は犯人が持ち帰っていました。そのため今回の事件が、まるで『あな番』の模倣犯のようだとの噂が、SNSを中心にネットで広がりつつあります」
現実の模倣犯は、実際に発生した事件を真似るケースがほとんど。ドラマや映画で描写された犯行を実際に真似るのは困難で、たとえば「あなたの番です」では塩化カリウムを点滴する場面があるものの、致死量などを考慮するとそれで殺人を実行するのはほぼ不可能だ。
「それでも犯人が捕まった際に『ドラマの真似をした』などと供述しようものなら、批判が殺到することは確実。ドラマの放送中にも子育て中の親からは、《子供が犠牲になる事件なんて描いてほしくないのに…》との不満が聞こえてきたものです。それゆえ『あなたの番です』の制作陣は今、捜査の成り行きに注目しているのではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)
いずれにせよ、亡くなった児童の冥福を祈るとともに、幼い命がこれ以上、凶行に遭わないことを切に願いたい。
(金田麻有)