タレントの紗栄子が10月8日、二人の息子をイギリスのボーディングスクール(寄宿学校)に留学させた理由をインスタグラムで明かした。2000字近くに及ぶ異例の長文では、9歳の次男が4年後に進学を予定しているシニアスクールの寮を見学したと明かしている。
この投稿で紗栄子は、先にイギリスに留学した長男の学校選びを振り返りつつ〈イギリスではこのタイミングでシニアスクールの学校見学が始まり、受験準備が始まります〉と現地の教育事情を解説。〈イギリスでの学校選びには長い時間を要する〉とみずからの体験を交えて語っている。
また息子たちをイギリス留学させた理由については、〈子供をエリートにしたいのかと思われそう〉と気にかけつつ、〈単に子供達それぞれに合った環境で、たくましく希望を持ちながら自分らしい人生を生きていってほしい〉との思いを強調。日本では自分の仕事の関係で子供たちに不自由な生活を強いたと反省しつつ、〈彼らの大切な幼少期を伸び伸びと健やかに、自分に自信を持って成長していってほしい〉との思いで留学を決めたと説明している。
この投稿にはファンから「素敵なママ!」「私も子供をイギリスの学校に行かせたい」といった賛辞が寄せられている。だがその一方で、紗栄子の発言に疑問を持つ人たちも少なくないというのだ。海外の教育事情に詳しいライターが指摘する。
「紗栄子をはじめ、子供を海外留学させた親にありがちなのが『海外の教育事情はこうなっている』という思い込み。イギリスのボーディングスクールはほとんどが私立校ですが、私立校への進学率は2割以下に過ぎませんし、現在でも見えない階級社会が残っている国なので、私立校に進むのはいわゆる上流階級の子息がほとんど。本来なら芸能人の紗栄子を含めて一般市民には無縁の世界なのです。その一方で紗栄子が日本での高等教育を忌避する理由はあまりにボンヤリとしていますし、まるで日本では自分らしい人生を送られないとの主張には、ほとんどの人が納得できないことでしょう」
そんな指摘に加えて、紗栄子が子供たちに求める〈伸び伸びと健やか〉という条件についても、やはり疑問が呈されているようだ。
「紗栄子といえば子供が大手学習塾の“高進度学習者賞”に認定されたことをやたらと自慢げに強調していました。17年7月には認定者のみが参加できるイベントで、規則で禁止されている記念写真を撮影したとして炎上していました。そもそも《伸び伸び健やか》を目的としてインターナショナルスクールに入れたはずなのに、塾で勉強漬けにしているのは矛盾そのものでしょう。しかも16年には塾の宿題をやっている子供をインスタで紹介したものの、その回答がことごとく間違えていることが露呈した形になったことにも批判がとあがりました。一連の言動を見ていると、紗栄子が今回のインスタで主張した高邁な理想など建前に過ぎず、自分のブランドづけで子供を留学させたんじゃないかと疑問を持たれるのは無理もない話でしょう」(前出・ライター)
「伸び伸び育てたい」と強調する紗栄子だが、息子の進路については「将来はケンブリッジ」なんて、ブランド志向で考えているんじゃないかと勘繰りたくなってしまう。
(金田麻有)