10月12日~13日にかけて日本列島を直撃した台風19号。郡山市に隣接した田村市では河川の氾濫による床上浸水の被害に見舞われている。通過から10日以上経過した22日時点でも、住民たちは台風の後片づけに追われていた。
田村市では「除染廃棄物」の入った「フレコンバック」が川に流れ出てしまう問題が露呈。放射能が漏れるのではないかと懸念されたが、小泉進次郎環境大臣をはじめとする国や行政は「安全である」ことを強調するばかりで、事態の把握にまでは至っていない。
放射能の発生源である東京電力福島第一原子力発電所では、原子炉建屋内に大量の雨水が流入し、建屋内の汚染水量が約3000トン増水。汚染漏れを伝える警報アラームが鳴り響くも、東電広報室は「あくまで機械の誤作動」と安全なことを強調した。
10月29日号のアサヒ芸能11月7日号では、原子力災害室や東電広報室の見解と「決して楽観視できない」と懸念する識者のコメントをまじえ、「未曾有の雨台風」の想像を絶する被害の全貌を徹底ルポしている。