アイドル好きで知られるお笑い芸人のクロちゃんが、ついにアイドルグループのプロデュースに乗り出した!11月6日放送の「水曜日のダウンタウン」(TBS系)にて、「MONSTER IDOL」と題したオーディション企画が始まった。
この「MONSTER IDOL」では、デビューに際して、BiSHなどの人気グループが多数所属する芸能事務所の「WACK」が全面バックアップ。次回予告では沖縄合宿の様子も明かされ、番組側の注力ぶりが示されていた。そんなアイドル企画について、アイドルファンはどう反応しているのだろうか。アイドル誌のライターが指摘する。
「ネット上には《マジで気持ち悪ぃ》《こんなオーディション受ける価値ない》といったクロちゃん批判も渦巻いていますが、そういった声を挙げているのは非ドルオタか、現場を知らない在宅オタばかり。アイドル業界でのクロちゃんは、ファンからも当のアイドルたちからも大きな支持を受けている第一人者であり、夏フェスの会場ではアイドルたちがこぞってクロちゃんとの記念写真を撮影し、握手してもらっては『キャーッ!』と小躍りしているのです。それゆえ本企画についても《どんなグループに仕上がるのか、楽しみしかない!》といった声が続出。ただ、クロちゃんをモンスター扱いすることで視聴率を取ってきた『水ダウ』ゆえ、今回のアイドル企画でもクロちゃんのキモさを際立たせようとする魂胆が見え見えですね。クロちゃんが候補生たちの手を握ったり、異様に顔を近づけたりするのは演出の一環であり、候補生たちはその狙いを理解したうえで、番組側が求めるリアクションを取っているに違いありません」
番組では、クロちゃんがアイドルライブで熱心にメモを取ることについて、スタジオゲストが気持ち悪がる様子を見せていた。しかしこれもとんでもない偏見だ。クロちゃんのライブレポートはアイドル業界で高く評価されており、アイドル番組の制作陣もクロちゃんの観察眼や洞察力を深く信頼。実際の番組作りに生かされている。
「何よりスタジオゲストの重盛さと美が番組の最後に『気持ち悪さとかいろいろ通り越して、もう最高です』と絶賛していたところに、この企画の本質が詰まっているのではないでしょうか。アイドル好きの能力を全面的に活用しつつ、みずからに求められている気持ち悪さも存分に発揮するクロちゃんの力量は、他の“自称アイドル好き芸人”にはとうていマネのできない代物でしょう」(前出・アイドル誌ライター)
アイドル業界の栄枯盛衰を知るクロちゃんが、いったい、どんなグループをプロデュースしてくれるのか。もしかしたらわれわれは今、未来の武道館アイドルが誕生する過程を目撃しているのかもしれない。
(金田麻有)