10月から始まった、時効が成立した未解決事件ばかりを趣味で追う警察官を描いた「時効警察始めました」(テレビ朝日系)。人気シリーズの12年ぶりの復活に期待値は高かったのだが、視聴率はイマイチの状態が続いており、その原因として、ドラマ関係者の間では吉岡里帆の名が挙がっているという。
「スタートこそ7.7%と金曜夜11時からの番組としてはまずまずでしたが、その後はジリ貧。11月8日の第4回の放送は4.9%にまで落ちてしまいました。そんななか、1、2シリーズは中心となる出演者は変わりませんでしたが、今回の3シーズン目で新人刑事・彩雲真天として加わったのが吉岡。もともと、このドラマはオダギリジョー演じる霧山修一朗や三日月しずか役の麻生久美子を中心に、他局や映画をパクって茶化したり、レギュラー陣のダジャレ連発など、推理とギャグが絶妙に噛み合うことで成り立っていた。そこに吉岡の色がどうも馴染んでいない。掛け合いの中に吉岡がオーバーリアクションで入るシーンが多いのですが、観ている側としては何か無理矢理感があり、リズムが崩れるように感じてしまうというんです」(テレビ雑誌編集者)
吉岡といえば、昨年1月の「きみが心に棲みついた」(TBS系)で待望の連ドラ初主演を果たしたが、結果は全話平均視聴率7.7%と惨敗。続いてこちらも主演を務めた「健康で文化的な最低限度の生活」(フジテレビ系)も散々で、《主役はもう無理だろ》とネットでも酷評された。
「『時効警察』シリーズはオダギリジョーが主演なだけに、当然、女性ファンの固定された視聴者が多くいます。その一方で吉岡は、男性ウケはいいが、女性誌での“嫌いな女優ランキング”で、松岡茉優、土屋太鳳と並んで上位に食い込んでくるほど女性ウケが非常に悪い。理由はCMで見せるキャラの“あざとさ”などのようですが、このまま1、2シリーズでは当たり前だった二ケタの視聴率が取れないとなると、吉岡への風当たりはかなり強くなりそうです」(前出・テレビ雑誌編集者)
吉岡の出演が視聴率に響いているとすれば、それはそれで影響力の強さに感服だが…。
(津田昌平)