バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)でスタートしたアイドル育成企画の「MONSTER IDOL」が、11月13日の放送で2回目を迎えた。沖縄の豪勢なコテージを舞台にした合宿では、全権プロデューサーのクロちゃんがグループを私物化するゲスぶりを発揮し、視聴者に悲鳴をあげさせている。
「1回目では16人の候補者を半分に絞り込み、8人が沖縄合宿に参加。そして今回は1日ごとに一人ずつが脱落し、最終的には4人編成のグループとしてデビューするというロードマップが示されました。そのプラン通り、番組終盤ではカフェ店員のカナが“合格”の札をもらえず、公式サイトにも【合宿1日目脱落】と表記される結果となったのです」(アイドル誌ライター)
番組ではクロちゃんがお気に入りメンバーのナオやカエデ、アイカらを個別に呼び込み、手を握ったりヒザをさするといった場面が連発。その一方でクロちゃんに取り入ってでも合格したいヒナタは、自らクロちゃんの頬にキスをする捨て身の戦法で合格を勝ち取るなど、様々な人間模様が繰り広げられた。そんな「MONSTER IDOL」には、まだ番組で公表されていない展開があるはずだと、前出のアイドル誌ライターが指摘する。
「最も気になったのは、4人編成でデビューするという点。アイドルはソロもあれば数十人編成もあるという自由なジャンルですが、今回の企画に芸能事務所の『WACK』が全面協力し、同社の所属グループとしてデビューすることを考慮すると、4人編成は少なすぎると考えるのが妥当でしょう」
WACK所属グループを眺めると、紅白出場も噂されていた一番人気の「BiSH」は6人編成。そのほかにも「GANG PARADE」は10人編成、「EMPiRE」は6人編成、そして12月に解散予定の「BILLIE IDLE」は5人編成となっており、同事務所では多人数のグループを好む傾向にあることが分かる。
なお「BiS(第3期)」と「CARRY LOOSE」は4人編成だが、この2組はいずれも「BiS(第2期)」を母体としており、もともとは9人編成の大所帯だった。そう考えるとクロちゃんの新グループが4人編成というのはいかにも不自然。そこに、番組の今後が隠されているというのだ。
「番組では当初のアナウンス通り、いったんは4人編成まで絞り込むはず。ただそこで終わっては面白みに欠けるので、敗者復活戦を実施したり、もしくは研修生制度を導入するなどして、脱落したメンバーの救済を図るのではないでしょうか。それこそクロちゃんが『涙を見たいから』といってわざと辛く当たっているナオや、1回目の放送にて断トツのイチ抜けで合格させたアイカらを脱落させる可能性もありそうです」(前出・アイドル誌ライター)
アイドル分野は、メンバーに試練を与えるのが育成法の定番。クロちゃんも、その手法を自ら試してみたいのかもしれない。(金田麻有)