お笑い芸人のクロちゃんが、自分の手を離れた新人アイドルグループに未練タラタラのようだ。バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)から生まれたアイドルグループ「豆柴の大群」は、クロちゃんが全権プロデューサーとしてメンバーを選出。時にはハラスメントまがいの態度で迫り、「スキップしながら唾かけて♪」といった謎の歌詞でメンバーを困惑させていたが、18年12月25日の生放送でプロデューサーを解任されたのである。
「デビューCDの『りスタート』では【続行ver.】【解任ver.】【解任&罰ver.】という3形態を用意。その売れ行き次第でクロちゃんの処遇が決まるという仕掛けで案の定、【解任&罰ver.】が3万枚超えで最多となりました。生放送では宙吊りにされたクロちゃんが何度も水槽に沈められる罰を決行。さらに『彼女にしたいから』という理不尽な理由でメンバー入りできなかった候補生のカエデも、所属事務所・WACKの判断で追加メンバー入りすることが決まり、新生・豆柴の大群をアピールする形となったのです」(アイドル誌ライター)
正式にWACKプロデュースとなった豆柴の大群では元旦に、メンバー全員の改名と新衣装を発表。復活を果たしたカエデが“カエデフェニックス”になったほか、メンバーカラーに彩られた衣装がモノトーンのスケバン風になるなど、「クロちゃん色」を脱した姿を見せている。そんな“我が子”にクロちゃんが示した「未練」について、アイドル誌ライターが続ける。
「メンバーのハナエモンスターは、これまで所属していたWACKの研修生グループ『WAgg』を卒業し、豆柴の大群に昇格。クロちゃんは大みそかに開催された卒業公演に“祝ハナエ様”と宛て書きしたスタンド花を出し、《仕事でいけなくて観れないの残念だけど、応援してます!ハナエモンスターファイトだしん!!》とツイートしていました。クロちゃんのようなアイドル好きで知られるタレントが、わざわざメンバー一人の卒業に花を出すのは異例のこと。みずからがオーディションで選びながら、もはや手の届かない存在になったハナエモンスターに対して、せめてもの“親心”を示したかったのでしょう」
さらに1月5日には豆柴の大群について、〈過程を初めから観れてるみんなは幸せだと思うしんよー〉とツイート。こちらも親心を見せつつ、〈っていうか、いきなり変わりすぎてるしん!〉と、名前や衣装の変更に戸惑っている様子を隠せなかったようだ。
「ただクロちゃんの親心はちゃんとメンバーに伝わっているようです。ハナエモンスターはWAggの卒業公演にて『りスタート』の歌詞について触れ、《サビの「だから無駄じゃないよ経験したすべて」が、今の自分と重なってとても大好きな歌詞です》と明かしていました。またクロちゃんの解任が決まった直後の12月26日には《放送で飛び跳ねてた私が言うのもなんですが、クロちゃんには感謝してもしきれないものが沢山あるんです》ともツイート。アイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェルら他のメンバーも一様にクロちゃんに対する“感謝”を綴っていました」(前出・アイドル誌ライター)
今後はいちファンとして豆柴の大群に接するであろうクロちゃん。彼女たちが売れれば売れるほど、元プロデューサーとして複雑な気持ちが強まるのかもしれない。
(金田麻有)