それだけではない。沢尻容疑者が、薬物でマークされるのは今回が初めてではないのだ。
捜査関係者が明かす。
「実は、沢尻容疑者が内偵対象になったのは、およそ10年前のことです。ちょうど高城剛氏と結婚していた時期で、爆音ダンスミュージックを野外で聴く『レイブパーティー』にハマっていました。そのパーティーの中には、ドラッグが出回っているとされるイベントも少なくなかっただけに、容易にドラッグを入手できる環境にあった。しかも、当時の沢尻容疑者の周辺にはドラッグとの関与が疑われる人物が複数おり、かなり徹底的にマークされていました」
だが、沢尻容疑者と薬物を結びつける証拠は見つからず、一度は「薬物疑惑」は棚上げになっていた。前後して、沢尻容疑者は当時の所属事務所を契約解除されたことで、「薬物疑惑」が再度クローズアップされる。
「11年頃からは、高城氏との関係が破綻。デザイナーと交際し、彼女の自宅で半同棲の生活を送っていた。するとこれまでのパリピのような生活からは一変。自宅で静かな暮らしを満喫するようになり、彼女の薬物疑惑はそのまま封印されることになりました」(ベテラン芸能記者)
ところが、今年の夏になって「結婚直前」と言われていたデザイナーとも破局。一部では、「大河ドラマを控えて仕事に専念するために別れた」と報じられたが、実際には、かつてのような夜遊びを再開したことで愛想を尽かされたというのだ。社会部記者によれば、
「当局は入手ルートを、都内クラブの周辺人脈とみているようです。以前に元『KAT-TUN』の田中聖が渋谷で大麻取締法違反で逮捕されたケースもあり、この件との関連も視野に入れているそうです」
当局の監視対象から外れた期間もあるが、10年間にわたる密着マークでついに逮捕に至ったのだ。
元警視庁警部で長年薬物捜査に携わり、現在は再犯防止推進ジャーナル「NEXT GATE」の代表を務める蜂谷嘉治氏が語る。
「MDMAは別名『エクスタシー』と呼ばれるとおり、セックスドラッグとして濫用するケースと、心身に大きな負荷がかかることで、その疲れを紛らわすために使用されるケースがある。今回の沢尻さんの場合は後者が考えられるが、アブリや注射と違い、カプセルで簡単に摂取できるので軽く考えていたのでしょう。実際は、覚醒剤の成分が含まれていますから常習性が高く、きわめて危険なドラッグです」
大河ドラマという仕事上のプレッシャーも指摘されるが、井筒監督も沢尻容疑者に対して猛省を促す。
「罪は罪として認めて処罰を受けるべき。合成麻薬がどれほどいいもんか悪いもんか知らないが、常習性のあるものならば、しっかり断ち切ってほしい。留置されている間も、しっかりその時間をかみしめて自分を見つめ直せ」
はたして沢尻容疑者に恩師の言葉は届くのだろうか。