5人の性格がよーく表れていたともっぱらの話題だったのは、11月14日放送の「VS嵐」(フジテレビ系)だった。
嵐のデビュー20周年を記念しての3時間スペシャルだったが、そこで行われた企画が、メンバーが1人ずつ個室に籠って思い思いのことをして、「自分なりに体感した20分間」を自己申告、体内時計で時間をはかり、「20分」に一番近いタイムの人が優勝というゲームだった。
大野智が積み木を積んでいけば、相葉雅紀はデビュー曲「A・RA・SHI」を踊り、櫻井翔が食事を始め、松本潤がストレッチ、二宮和也がペットボトルで作った水時計を使って、それぞれ、時間を計るというものだった。
「結果は“奇跡を起こす男”、相葉が20分41秒でトップに輝きました。12秒遅れで大野が2位。3位がひたすらストレッチを続けた松本で22分46秒。逆に短すぎたのが、15分5秒の櫻井。30分超えで失格となったのが二宮でした」(テレビ誌記者)
何をするかは、各人のアイデア次第だが、中でも一番笑ってしまったのが、相葉だった。というのも「A・RA・SHI」を1曲踊れば4分だと計算して踊り始めたのはいいが、旺盛な好奇心から興味の対象があちこちに移ってしまうのだ。
漫画「スラムダンク」を読みながらでも踊れそうだと思いつくと、いつしか踊るのを忘れて熟読し感動のあまり涙ぐむ場面も…。その後、なぜかストレッチを始めたりと、やることが意味不明。それでも、「ほぼ20分」を当ててしまうのだから大したものだ。
大野は積み木を積み上げては壊してバラバラにし、また、戻すまでを5分と考えて実行してやり遂げた。櫻井は最近ハマっているメニューを実食。食堂の“肉吸い”に豆腐を1丁入れたものや、納豆をパクついたが、サラダを買い忘れたのに、よほどショックを受けたのか、早々に切り上げてしまった。
「相葉は気が多くて熱中しやすい半面飽きっぽい。大野は1つのことを地道にコツコツやり遂げるタイプでしょう。櫻井はルーティンを守るのに一生懸命になるものの、いざ予想外の事態が起きると臨機応変に対処できず、ひきずってしまう。松本は他人の目を気にするタイプのようで、視聴者用にいちいち内容を説明しながらストレッチ運動を続けていました。二宮は後先考えず思いつきで突っ走り、後悔先に立たずのタイプではないでしょうか。水時計というユニークな企画を生かし切れずに自滅していましたからね」(芸能ライター)
ともあれ、グループを20年間続けてこられたのは、各人の個性のコンビネーションの妙かもしれない。
(塩勢知央)