一昨年、昨年と2年連続で嵐メンバーが白組司会を務めたNHK紅白歌合戦。相葉雅紀、二宮和也と続き、まだ白組司会を務めていないメンバーは、櫻井翔、松本潤、リーダーの大野智だ。が、こと大野に限っては、起用はないかもしれない。
去る5月3日放送の冠番組「VS嵐」(フジテレビ系)で、大野が「ダメ司会者」の烙印を押されたというのだ。
「この番組は、嵐チームとゲストチームがゲームで対戦するんですが、通常は嵐きっての頭脳派の櫻井が嵐チームの進行を担当します。ところが、今回のゲストが映画『ラプラスの魔女』チームだったため、必然的に主演俳優の櫻井はゲストチームに参加。嵐チームの進行が大野に回って来た。大野は歌や踊りがグループイチのうまさでも、しゃべりは不得意。自他ともに認める口ベタで、引っ張るより引っ張られたいタイプなんです。それだけでも進行の仕事は荷が重そうですが、ましてやこの日の司会はいきなり言われたとかで、緊張してガチガチ。スタッフが出すカンペの指示に従うので精いっぱいでしたよ」(テレビ誌記者)
オープニングトークでは、大野は季節の挨拶抜きで、すぐさまテーマの「ゴールデンウイークの思い出」について、いきなり相葉を指名。で、相葉が「仕事してるし、休みだとしても、渋滞を避けるため家にいます」と脱線気味に答えたのにツッコむこともできなかった。二宮和也が助け舟を出して、ジャニーズJr.時代、KinKi KidsやV6らのコンサートを掛け持ちし、一日踊っていた思い出を披露して、何とか形になった。
「紅白は長時間編成の生本番。秒刻み単位で進行する現場で、いかに臨機応変に対処できるかがキモ。オープニングで『やる気あんのよ。やりたいんだよ、司会』といつになくやる気を見せた大野だったが、話を膨らませることすらできなかった。紅白指名は夢のまた夢かも」(芸能ライター)
アクシデントへの対応は経験を積み重ねていくしかない。まずは腕ならしで、櫻井が総合司会を務める音楽番組「音楽の祭典 ベストアーティスト」や「THE MUSIC DAY」(日本テレビ系)をやらせてもらってはどうか。実は「やればできる」タイプと、もっぱらの大野、意外にうまかったりして。
(塩勢知央)