男同士の熱いぶつかり合い。戦いが終わればたがいに称え合う清々しさ。日本を沸き立たせ、感動させた「ラグビーW杯日本大会」の、日本代表のキャッチフレーズ「ONE TEAM」が、12月2日、2019年の流行語大賞に決定した。
晴れやかな言葉が生まれる一方で、その場しのぎ、決意表明、恫喝まがいの言葉などもまた同様に生まれ、発信者の意図にかかわらず広がっていくものである。それが世に言う「裏流行語」なのだ。
2019年には、小さなウソのつもりが、所属事務所はおろか日本中を大騒ぎさせることになった出来事があった。
「雨上がり決死隊・宮迫博之の『ギャラはもらってない』は、何度マスコミに取り上げられたことか。反社会的勢力のパーティに参加してギャラをもらっていたこと、それをウソでごまかそうとしたこと、多くの後輩に迷惑をかけたこと、さらには事務所の対応の遅さ、社長の会見の稚拙さも重なって長く尾をひく騒動になり、結果的に契約解除にまで展開してしまいました。明石家さんまが音頭をとって宮迫の激励会が開催されましたが、謹慎処分中のロンドンブーツ1号2号の田村亮ともども、まだ活動再開のメドは立っていないようです」(芸能ライター)
事務所や所属芸人の窮地を救うべく、大御所が動き出した。その決意のツイッターも、大きな話題となった。
「ダウンタウンの松本人志がつぶやいた『松本、動きます』。吉本興業の現在の会長はダウンタウンを見出した人物で、社長は元マネージャー。事態の収拾を期待する声があがりました。松本はその後、『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)や『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)など、レギュラーではない番組に異例の出演を果たし、後輩たちの尻拭いをすべく“高視聴率”をプレゼントしました」(女性誌記者)
宮迫同様、みずからの言葉が世間に広まり、活動自粛を余儀なくされたタレントも。
「ママタレとして活躍していた木下優樹菜が、姉の務めるタピオカ店のオーナー夫妻に恫喝メール。ブラックな社会の物言いかのような『事務所総出でやりますね』で大炎上しました。後日、謝罪メールを送るも、そこで“口止め”を要求していたことが発覚し、火の粉は広がるばかりで、ついに活動自粛に追い込まれました。とにかく、オーナー夫妻に誠意を尽くすしかないでしょうが、どんな顔して復帰を表明するのかが楽しみです」(週刊誌記者)
2019年を彩った、さまざまな感情渦巻く言葉を振り返り、改めて記憶に留めておくべく表彰する「2019裏流行語大賞」が、現在発売中の「アサ芸シークレットVol.61」にて掲載中だ。
2020年は、芸能人のどんな感情がどんな言葉となって表れるのか。