ふた昔ほど前なら、見向きもされなかった40代というゾーン。それが熟れ頃女性ブームの確立とともに、実は“宝の山”であったことが認識されている。
人気女優ではありながら、さらに異例の再ブレイクでCM女王に君臨するのが石田ゆり子(48)だ。CMの爽やかな笑顔に誰もが癒やされるが、映画ではなまめかしい姿を見せていたと秋本氏が言う。
「ブレイク前の15年は、映画『悼む人』(東映)で井浦新とのカラミがあった。完全に脱いではいないけど、“肌が合う”さまに、なんともソソられるものがあった。わかりやすい悪女ではなく、自然体で男を惑わせる魅力を持つ。かまってあげたくなるような、不純な動機をかきたてる雰囲気」
そのシーンを抜粋すると、広い和室の布団の上で、夫・井浦に正常位で激しく突かれ、生々しく感じるのだ。井浦が覆いかぶさり、大きく腰を振ると、石田もそれに応えるように体をのけぞらせ、快楽に身を任せる。
「ンッ! ハァァ! どんなことでもします。言って! あなたのためなら、なんだってできるからぁ! アァ! ハァァン‥‥!」
癒やしの美熟女は、エロスにおいても圧巻であった。ミュージシャンの掟ポルシェ氏は、より豊満な高岡早紀(45)を世代のナンバーワンに推す。
「彼女はデビュー当時からCDを出していて、近年もジャズやボサノバ、フレンチポップスを歌っているんです。決して歌唱力があるわけではないので、そうしたジャンルの歌になりますが、ささやくような歌い方がセックスの時の声のようにしか聞こえない」
声が隠れた魅力なら、堂々たる武器がロケット乳ということになるだろう。掟氏が続ける。
「元ご主人の保阪尚希さんにインタビューしたことがありますが、奥さんを『あれは男ですよ』と言っていた。好意的に解釈すれば、セックスをスポーツと捉えて、頼めばやらせてくれそうな雰囲気を残しています。人の鑑賞に堪えられる肉体をキープしながら、ユルい感じというのも抜け切れていない」
高岡と同時期にヘアヌード写真集で世間を驚愕させた宮沢りえ(44)は、近年は映画賞の常連女優。谷間もあらわに授賞式に臨む姿は、恋多き女の面目躍如であろう。
宮沢はローティーンの頃から芸能界で輝いていたが、遅咲きの星と呼べるのが井川遥(41)だ。99年にグラビアデビューした時は23歳で、当時の慣例では考えられなかったが、奇跡的な人気を獲得。今も第一線にいる彼女について、漫談家のユリオカ超特Q氏が魅力を熱弁する。
「20代半ばでブレイクして、あの頃は『温泉に一緒に行って、ひのき風呂に2人で入りたい1位』みたいな感じの癒やしの女王。それが30代、40代になっても肌ツヤツヤのセクシーさを保っているのは驚異的ですよ。これに続くとしたら、35歳の深田恭子しかいないと思います」
やはり、この年代になると、いかに肌で左右されるかがよくわかる。それを象徴するのは、ケア製品のCMが多い吉瀬美智子(42)だろう。
「昨年9月からヘビーオンエア中の『ニベア』のCM。ペラペラの薄地のキャミソールだけで、白いドロッとした液状を手のひらに乗せ、全身にヌリヌリするのはエロすぎ。40代で2児の母とは思えない肌ツヤ。早急にエロい内容の続編を作るべきです」(織田氏)
“七難隠す”と言われる女の肌だが、ハイビジョンで映し出される女優こそ、永遠の命題だ。