NHK朝ドラ「スカーレット」の視聴率が伸び悩んでいる。ここ数年の朝ドラ作品の全話を通しての平均視聴率は20%超えと好調だったが、「スカーレット」の場合、週間の視聴率が19%台と20%台の間を右往左往している状況だ。
昨年末までの3~4週間のストーリーでは、大阪に働きに出ていた川原喜美子(戸田恵梨香)が、家族のいる故郷・信楽に戻り絵付けの仕事を始めるようになる。そして、同じ会社に勤めていた十代田八郎(松下洸平)と出会い、2人のキュンキュンするような恋と結婚模様が描かれ、視聴率を最も稼げる時期でもあったはず。
「ネット上で、《あそこまで語気を強めなくてもイイと思う。もう少し柔らかい印象が欲しい》《何であの下品な笑い方と、乱暴な口の利き方をさせるのかね》との声も上がっているように、大阪で女中として働いていた時の明るくて健気な喜美子が実家に戻ってから、やけに怒鳴ったり泣いたり、果てはすねてみたりと、少々わがままで気の強さばかりを強調するような場面が多い。大阪での女中時代に学んだ丁寧な暮らしぶりが信楽に来てからはあまり生かされておらず《(大阪時代の)荒木荘の時のように、困った事も静かに受けとめきちんと考える落ち着いた性格が消えてしまっている》などと、キャラ変ぶりに戸惑う指摘も多く見られるんです」(テレビウオッチャー)
“女性初の陶芸家として波乱万丈の人生を描く”という主旨のドラマであるから、喜美子の成長とともに感情の起伏もあって当然のことだが、そこに至る根拠のヒントも描いて欲しいものだ。(島花鈴)