いよいよ春季キャンプ開幕だが、どの球団も火種を抱えている。巨人では原辰徳監督と、新たに就任した阿部慎之助2軍監督の関係を危ぶむ声がある。巨人番記者が解説する。
「阿部監督は就任早々、2軍は育成機関であり、若手を優先起用して、1~2軍を行き来する“1軍半”の選手は使わないことを宣言している。とはいえシーズンが始まれば、原監督の意向で主力や外国人を下で調整させるような指令が下るでしょう。よくも悪くも我が強い阿部監督が、はたして素直に言うことを聞くのか。皮肉にも、阿部監督就任で2軍にばかり注目が集まり、原監督も内心、穏やかではないようです」
金満補強で球界を騒がせるのは楽天だ。近年は親会社の大盤振る舞いをバックにした石井一久GMの陣頭指揮のもと、破格の契約で選手をかき集め、岸孝之、牧田和久、涌井秀章というかつての自主トレ仲間たちや、浅村栄斗ら古巣・西武勢を着々と強奪してきた。
気づいてみれば首脳陣も、三木肇新監督(42)を筆頭に、古巣・ヤクルト、西武のOBで大量に固められて「石井王国」は揺るがない。
「仙台には住まず基本は電話会議で、たまに顔を出してもポロシャツ姿でポケットに手を突っ込んで選手に対応する石井GMの評判はよろしくない。昨年10月には元スカウトが地元情報番組で涙ながらに『地元ファンの声を聞いてほしい』と実名告発したほどです。楽天の生え抜きは、則本昂大、松井裕樹、銀次といった文句なしの幹部候補生だけが厚遇で囲い込みされている。そうした石井グループに入っていない生え抜き選手の中からは『なんで査定が違うんだ!』との不満も漏れています。生え抜きで昨オフにクビを切られた、現ソフトバンク・平石洋介打撃兼野手総合コーチを慕う選手から内部情報が漏れないかが時限爆弾です」(パ・リーグ関係者)
そのほかにも各球団が抱える闇の詳細が、1月28日発売のアサヒ芸能2月6日号にレポートされている。