一般社会でいえば「寿退社」。まばゆいばかりのフラッシュシャワーを浴びながら、結婚とともにアッサリと表舞台から去った女優たちは今、どうしているのか。
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映画「海猫」主演で04年の日本アカデミー賞優秀新人賞に輝き、翌年にはドラマ「電車男」で花開いた伊東美咲(36)は09年、パチンコ機器メーカー「京楽」の御曹子と結婚した。
「結婚後、表舞台に登場したのは震災復興支援のチャリティイベントのみ。10年に長女を授かると、夫の実家のある名古屋でよく目撃されましたね。高級スーパーでワインを選ぶなど、セレブ妻オーラ満点です」
最近は自宅のある六本木のほか、銀座や赤坂の高級料理店に出没しているという。
「神田うの率いるセレブ妻のママ友会『うの会』に参加しています。うのの夫がパチンコ最大手の社長だけにパチンコつながりで、若頭的な存在。うののアドバイスで子供服ブランドのデザインアドバイザーになった。メンバーには東尾理子やSHIHOなど、事業成功者が多い」(女性誌記者)
そんな芸能界のしがらみから離れ、家庭を守っていたのが「鉄骨娘」でブレイクした鷲尾いさ子(46)。人気映画シリーズ「ビー・バップ・ハイスクール」での共演をきっかけに、95年に仲村トオルと結婚する。2女の母親で、芸能界きってのおしどり夫婦だった。
「娘は名門女子大の付属小学校に進学し、学校行事には夫婦そろって参加。花王のCMでも共演するなど、広告代理店が家族CMで安心して起用できるカップルでした。ただ、今年になって鷲尾が深刻な病気を抱えていることが発覚。病名こそ伏せられていますが、歩くのもやっとになることがあるなど、家族の支えが必要不可欠な難病だそうです」(スポーツ紙デスク)
伝説のOLドラマ「ショムニ」(フジテレビ系)が、この7月に新メンバーで戻ってくるが、主役の江角マキコとともにミニスカ姿で人気を呼んだのが宝生舞(36)だった。
「その後、宝生は米ロサンゼルスでデザインを学び、ストリート系ファッションブランドを展開する7歳年上の男性と07年に結婚。SMAPの木村拓哉がドラマ『PRIDE』(フジ系)で着用し、話題になりました。が、立ち上げメンバーによるトラブルが勃発。それが原因だったのか、10年5月に突然引退発表し、ロスに英語留学してしまった。当時、出演映画『ボックス!』が公開中だっただけに、実に不可解でした」(芸能レポーター)
3年間のブランクを経て、彼女は今年1月、「歴史秘話ヒストリア」(NHK)に特別出演していた。
70年のドラマ「アテンション・プリーズ」(TBS系)の健康的なスッチー姿で茶の間の人気者になった紀比呂子(63)は82年、北陸の大物財界人の御曹子と結婚し、あっさり芸能界を引退した。金沢市の豪邸に納まってからの幸せな生活ぶりを、本誌のインタビューに答えていたものだ。
しかし00年に事態は一変。親会社が破綻した影響で、夫の経営するホテル「ホリディ・イン金沢」を手放し、それを機に娘、息子とともに東京の母親(女優の三條美紀)の家で暮らすことに。夫とは別居生活である。だが、これでめげることなく一念発起。1年後に調理師免許を取得し、金沢料理店「H」をオープン。現在は女将として店を切り盛りしているのである。
東京・世田谷区の住宅街の一角。店内はカウンターとテーブル席のある上品な雰囲気だ。「いわしのこんか漬け」「めぎす」「黒作りのチャーハン」など北陸名物、個性的なメニューが並ぶ。記者が訪ねた日は常連客でほぼ満席。「もうマスコミには出ないことにしているんです」と言う彼女は、眼鏡越しの大きな目が現役時代を彷彿させる。品よく年齢を重ね、てきぱきとした包丁さばきを見せていた。