初の大河撮影で奮闘している川口だが、それでも準備期間の短さは簡単にカバーできるものではなかった。本木雅弘(54)扮する父親の斎藤道三に会いに行くため、馬に乗って城に向かうなど、これまで何度か乗馬のシーンが放送されているのだが‥‥。
「未経験者の場合はクランクインの前から訓練して撮影に臨むのですが、川口の場合は練習時間が2時間しかなかった。沢尻の時より乗馬のシーンを短くして、後ろ姿を撮ったりするなどまだまだ大変なようです」(芸能プロ関係者)
川口が苦戦しているのは乗馬だけではない。時代劇ならではの所作や言葉遣いを覚えなければならなかった。そこで助け舟を出しているのが、ベテランの大物俳優陣だ。
「帰蝶の衣装は上は蝶をあしらった着物で、下はズボンのような袴姿。刀も差しているので慣れるのが大変なんです。立てひざの座り方も苦手で、毎回しびれたり痛くなってしまう。撮影現場が一緒の時は、本木さんや医者・望月東庵役の堺正章さん(73)が優しくアドバイスを送っています。川口さんがリハーサル室で緊張した表情をしている時は、堺さんが声をかけてリラックスさせることも」(NHK関係者)
贅沢なマンツーマンの「密着レッスン」で、現場では川口が笑顔を見せることも増えてきたという。
「先日、大河に出演する岡村隆史さん(49)がインスタに長谷川さん、堺さん、門脇麦さん(27)と一緒に食事に行った時の様子を投稿していたんです。それを見た川口さんが『いいなぁ~』と羨ましがっていたのが共演者の耳に入り、撮影が落ち着いたら『川口さんを囲む会』の食事会の計画が進んでいるそうです」(NHK関係者)
もはや男性出演者の鼻の下も伸びまくりのよう。実際、川口が代役になったことで、撮影現場の空気も変わってきているというのだ。
「沢尻が帰蝶を演じていた時は、『番手』(台本の順番)が門脇のほうが上だったのが気に入らなかったのか、ライバル視してほとんど言葉を交わすことなくピリピリしていた。張り詰めた空気は必ずしも悪いことではないのですが、川口になってから一体感が増し、和んだ雰囲気も感じられるようになったんです」(芸能プロ関係者)
結果オーライだったのか、この先の視聴率しだいでまだまだ「川口株」は急騰しそう。しかし、これから最大の試練が待っている。
「重度の花粉症なので、春先はセリフに集中するのが大変なんです。あるドラマの撮影現場では、鼻の穴にティッシュを詰めて鼻水が垂れるのをガードしていたこともあった。なかなか見られないお宝ショットを目撃したスタッフは喜んでいましたが(笑)」(芸能プロ関係者)
大河の撮影現場でも「貴重」な初披露となるか。