〈女性の尊厳と職業への配慮に欠ける発言がございました。不快に感じられた皆さま、関係の皆さまにお詫び申し上げます〉
ニッポン放送は4月27日、番組の公式HPで謝罪文を出した。発端となったのは4月23日にオンエアされた「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」においての発言だった。新型コロナウイルスの影響で、岡村が好きな大人の夜のサービス業について、独自の考えを明かしたのだ。
「コロナが収束したら、もう絶対おもしろいことあるんです。収束したら、なかなかのかわいい人が短期間ですけれども、お嬢やります」
その理由を岡村は、こう続けた。
「短期間でお金を稼がないと苦しいですから。3カ月の間、集中的にかわいい子がそういうところでパッと働いてパッとやめます」
最後は岡村らしく「今はガマンしよう」と明るく締めくくった。ただ、ご時世ということもあり、一部のリスナーから批判が殺到。局の謝罪だけでなく、岡村自身も5月1日の放送で事情説明を余儀なくされた。
ただし、岡村の予言は当たっているどころか、実はすでに始まっているというのである。日本最大の高級歓楽街である銀座も、3月下旬以降はほとんどの店がシャッターを降ろした。銀座で長年に渡って何軒もの店を経営するオーナー氏が明かす。
「銀座で働く子たちは、普通の生活ができない。とはいえ、銀座だけでなく六本木や赤坂もすべて休業している状態。だから一部の子は、派遣型の夜のサービス店ですでに働き始めているよ」
総スカンを食らった岡村の「予言」は、分析それ自体については冷静なものだったのかもしれない。