新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け、政府が緊急事態宣言を延長する方向で調整に入ったのは去る4月29日。この頃から、それに歩調を合わせるように
テレビ業界にも“確変”が起きているという。
「バラエティではMCとひな壇に芸人がいるというスタイルが当たり前になっていましたが、今はまともに収録もできません。撮り溜めていた分の放送も底を尽きてきたのでしょうね、4月中旬から徐々に“リモート収録”が増えていきました」(芸能記者)
だが、リモート収録となれば、セッティングやメイクなどこれまで各スタッフが行なっていた業務をすべて芸能人みずからがやらなければならない。年配も多い芸能界だけに、その対応には混乱が見られると思われたが…。
「29日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)で、明石家さんまがリモート収録を初体験。トラブルも相次いだのですが、さんまは『これもアリやね!』と楽しんでいたようです。大御所が順応に対応したことで、対応しきれないほうが時代遅れになると言われています」(前出・芸能記者)
この放送に対しネットでも「感染を防ぐためには仕方がないよね」「リモート収録、全然いける」「生放送みたいだった」と納得の声が続々。また、「高度な順応を見せるところがさんまさんのすごいところ」「さすが、さんまさんって感じ」「何でもおもしろくしちゃうところが最高」とさんまに対する称賛も相次いだ。
先日の「性差別」発言での岡村隆史炎上など、コロナ禍で浮き彫りになる“時代遅れ”の芸能人たち。リモート収録の波に乗れなければ、少ない仕事がさらに減っていくのかもしれない。コロナ後の芸能界の新たな勢力図に注目したい。
(岡嶋名月)