5月17日放送の「マルコポロリ!」(関西テレビ)で、お笑い芸人の東野幸治らがバラエティ番組の現状と将来について語る場面があった。
最近のバラエティー番組はスタジオ内の出演者の人数を減らすとともに距離をあけ、他の出演者はリモートで登場というのが定番。この日、スタジオで司会を務めた月亭八光は今の状況を踏まえ「いずれはこうなっていきそうですよね」と言うと、リモート出演の東野は「今、どの番組もこんな感じやから違和感ないと思う」と同意。八光は「正直カンテレも、東野さんと(リモート出演している)ほんこんさんと(井上)公造さんの交通費だけでもめっちゃ浮く」と語った。
八光によると、この日のスタッフは吉本興業からのマネージャー1人、スタイリストも1人。スタジオゲストもふだんは10人ぐらいのところ、お笑いコンビ・シャンプーハットと月亭方正の3人のみ。八光は「(この体制で番組が)できることがわかると、 経費でいうとだいぶ削減になってきます」と言い、東野は「スタジオはMC1人だけおったらええねん。あとは全員、家とか家の近所のカフェとかからリモートしたらいいだけ」と付け加えた。
東野と八光の見方としては、以前から経費削減を進めてきたテレビ局が、コロナ問題で新たなコストカット法を学び、今後も続けていくということだろう。
一方、ほんこんは「これから(通信が)5Gになったら、そうなると思うけど、そうなったらそうなったで経済回ってこないよ。経費を削ってばかりしてたら」と異論を挟み、「今こういう状態で視聴者の方も仕方がないなという気持ちで観ていただいているから成立している。 人間ってやっぱりコミュニティーがなかったらおもしろいもんができへんと思う」と力説している。
コロナ以前のバラエティーといえば、ひな壇芸人だらけだったが、今ではすっかり消滅。 今後のバラエティー番組がどう変化していくのか興味深いところだ。
(鈴木十朗)