芸能

吉高由里子、「本番しなくていい?」迫った!/女優「初脱ぎ・初ベッド」秘話(1)

 女優は語る。あの日、想定外のベッドシーン決意した心境は何だったのか──。本誌のみが知る「偽らざる深層」をここに!

 71年に公開された「あらかじめ失われた恋人たちよ」(ATG)は、桃井かおりの事実上のデビュー作である。監督を務めたのは、TVディレクター時代の田原総一朗氏だが、本誌にこう明かした。

「金沢ロケに出かけた晩、桃井の部屋に呼び出されたんだよ」

 そこで桃井は田原氏に翌日に予定されていた男女の営みシーンの撮影について、こう詰め寄った。

「私はずっとロンドンに留学していて…。男の人とキスしたこともなければ、握手したこともありません」

 その誘いを田原氏は、ソッといなした。翌日、桃井が手にしていたのは、有名な男女の夜の営みについての指南書だったそうだ。田原氏が続ける。

「大島渚監督に『バカヤロー! なんでていねいに“演技指導”してやらなかったんだ』と怒られたよ」

 数々の大ヒット曲を持つ小柳ルミ子は、三十路になったやさきに「白蛇抄」(83年、東映)の主演が決まったが、悩み抜いた末に、伊藤俊也監督にもらった原作の艶シーン描写が過激で、「渡辺プロに伝えたら、100%ノーだろうなって」(本誌インタビューより)と考え、所属していた天下の渡辺プロを通さず、事後承諾で押し通したと告白している。渡辺晋社長もルミ子の熱意に折れ、出演が正式決定。そして後妻として嫁いだ、性的機能がはたらかないという設定の住職(若山富三郎)に、指先や口で愛撫されるという衝撃的なシーンを撮る。

「遠慮なさらずやってくださいと若山さんに言いました。中途半端だと見ているほうも恥ずかしくなりますからと」

 ルミ子の体当たりの演技は、同年度の「日本アカデミー賞最優秀主演女優賞」に輝いた。同じく小川眞由美は、同賞の最優秀助演女優賞を獲得している。実話をもとにした「復讐するは我にあり」(79年、松竹)でのことだが、緒形拳を相手に、意外にもこれが初めての全脱ぎでのベッドシーンだった。

「緒形さんのことはガタやんと呼んでいましたが、あのシーンでは『お前、肌が白いなあ』と言われたことが印象的」だといい、撮影が終わったあとも、「ガタやん」は楽屋でずっと小川の胸を触っていたという。小川の述懐である。当初は別の役を演じるはずが、連続殺人犯の情婦をやりたいと今村昌平監督に直訴したほどの熱意であった。

 師である平尾昌晃とのデュエット「カナダからの手紙」(78年)が大ヒットした畑中葉子は、その翌年には結婚・引退という選択をする。ただし、新婚生活は半年ももたなかった。

 畑中は恥を忍んで所属事務所への復帰を申し出る。

「事務所には『グラビアの仕事ならあるぞ』と言われました」そして「日活ロマン映画」からもお誘いがあったが、その言葉も知らず、「脚本家の方に用意していただいた3つのシナリオを見せてもらい、どれも『できません!』と言ったんです」という。

 脚本家は激怒し、さらに事務所も「これをやらないなら次はない」と最終通告。土壇場で覚悟を決めた畑中の主演作「愛の白昼夢」(80年)は、大方の予想を覆して「ロマン映画」として空前の大ヒットを記録した。

 国際派女優の島田陽子は、角川映画の第1作「犬神家の一族」(76年)で、一瞬の脱ぎ姿を見せているが、ただし、裏があった。市川崑監督の策略にハマッて後の祭りだったと回想している。

「クロロホルムをかがされて、気を失っているところを襲われるんです」といい、ラッシュのフィルムではバストトップが出てないバージョンだったというが「公開されたらまんまと映っていて、監督はさすがだなあと苦笑しましたよ」とのご本人談である。

 もはや伝説の域に達しているのが、吉高由里子(31)がオール脱ぎを見せた「蛇にピアス」(08年、ギャガ)だ。蜷川幸雄監督との顔合わせで、いきなり服を脱ぎ出してこう言った。

「胸、そんなに大きくないけど見ますか?」

 さらに吉高からは、こんな発言も飛び出す。男女の営みシーンについては、

「本当に“本番”するものだと思っていた。しなくていいんですね?」

 19歳の天衣無縫な女優魂を見せつけたのだった。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」