17歳の少年が実の祖父母を殺害した実際の事件から着想を得た問題作「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)が、いよいよ7月3日に公開される。本作は、今年芸能生活20周年を迎える長澤まさみ(33)が、初めて破滅的な“毒母”・秋子役を演じていることが大きな話題を呼んでいる。
その生き方は奔放そのもの。働かないがパチンコは大好きで、手にした金はあっと言う間にすっからかん。手当たり次第に借金を重ねたことから両親や妹からも見放され、ついにはホームレス同然の生活にまで堕ちていく規格外の“ダメ女”を、長澤はリアリティたっぷりに演じている。
男に依存する秋子は、性に関しても奔放だ。ゲームセンターで逆ナンしたホスト・遼(阿部サダヲ)を自宅に“お持ち帰り”して、息子の周平を買い物に行かせたスキを突いて遼と肉体関係を持つ。
「カップル用のホテルに宿泊し、泡風呂に遼・周平と入る場面もあります。ここでは残念ながら泡の隙間に背中がチラリとしか見ることができませんが、そのあとに続くベッドでのおねだり場面がたまりません。寝ている遼に秋子が『ねえ、しよう?』とささやいて、フレンチキスをくり返す。遼もすっかりその気になって、秋子のカラダにおおいかぶさるのです」
そう興奮気味に語る映画ライターは、長澤の悪女への変身ぶりについても、こう言って絶賛する。
「前半ではピチピチとしたビッチぶりを楽しませてくれたかと思いきや、後半ではふっくらとした白髪混じりの中年熟女に変貌する。メイクや衣裳の作用もあるでしょうが、おそらく体重もコントロールしているのでしょう。怪物のようなキャラクターを自身に取り込もうとした本作での彼女の演技力、取り組みは必見に値すると思います」
6月23日発売の週刊アサヒ芸能7月2日号では、必見作「MOTHER マザー」で披露した長澤の「30代艶技」をいち早く紹介、その魅力に迫っている。