スタジオには司会者がポツン、残りの出演者はモニター画面越し──。コロナ禍による「新しい放送形式」に、いまだなじめない人も多いはず。とはいえ芸能人も同様、慣れない自撮りで、ありえない放送事故を連発させている。自粛期間中に芸能人がやらかした「リモート事件」を総チェックする!
新型コロナ感染拡大防止に伴い、3月下旬からテレビ番組は、スタジオ内でも距離を取ったり、リモート出演に切り替えるなど、今もなお、そのスタイルは続いている。
長寿番組「笑点」(日本テレビ系)は、それに先駆けて、2月に公開収録の中止に踏み切った。
日テレ関係者が明かす。
「観客を入れたライブ感と芸人のあうんの呼吸にこだわった番組作りで、半世紀以上、公開収録を続けてきた。しかし、観客、出演者ともに高齢ということもあり、いち早く公開収録の中止を決めたのです。収録済みの取り置きがなくなったあとは無観客でしのいできたが、コロナの影響が予想以上に長引くことを考慮して、リモート収録を決断した」
しかし、そのリモート収録の初回、5月24日放送の大喜利コーナーは、笑撃的なハプニングが続発した。
司会の春風亭昇太(60)以外の全員が自宅からモニター画面で出演。無観客のため、スタジオに響くのはメンバーの笑い声だけという乾いた映像の中、「自宅にある物を使って小話を作る」というお題が出された。そして各自が自宅探索へ向かうと、当然ながら、モニター画面は全員空席という緊急事態に。
一人残された司会の昇太は「誰もいなくなっちゃった。問題として失敗だったかもしれない」と、あきれるしかなかったが、さらに三遊亭小遊三(73)が猫を題材に「何回聞いてもニャンとも言わない」と、小ネタを披露した際には、奥さんが脇からモニター画面に映り込む一幕も‥‥。こうして初めてのリモート収録は、メンバー一同大爆笑の中、幕を閉じたのであった。
6月3日放送の「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)では、スタジオに司会の明石家さんま(64)のほか、ゲストの立川志らく(56)、森三中の大島美幸(40)など数名で、アシスタントの加藤綾子(35)や専門家は急遽、リモート出演となった。
「コロナ禍で自宅にいる夫がゲームにハマって何もしない」という視聴者からの悩みが打ち明けられると、各専門家が早押しスタイルで独自の意見を発表。
そんな中、リモート出演中の獣医動物行動学の奥田順之氏の画面にペットの犬が登場。他の専門家が発言中にもかかわらず、しきりに前足で発言ボタンを何度も押そうとする姿が映し出された──。
この思わぬハプニングにさんまも大興奮!
「しゃべろうとしてる! ナニ博士やキミは?」
と、笑いに変えていたが、
「コロナ感染が拡大する中、テレビ業界で最も心配されているのが、さんまさんの番組。収録中はスタジオ内をところ狭しと動き回り、出演者の間近まで接近することも常々ですが、何より気がかりなのが飛沫による感染です。歯の構造でツバが飛びやすいため、テレビ界では『さんまスプラッシュ』対策が目下の急務と言われている‥‥」(バラエティー番組プロディーサー)
「出っ歯ガード」を特注済みってホンマでっか!?