お笑いタレントの千原ジュニアと言えば、松本人志がMCを務める大喜利バラエティ特番「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)で過去2回優勝。トークバラエティ番組「人志松本のすべらない話」(フジ系)でも、やや斜に構えた雰囲気の話芸から松本らに続く“センスの人”の印象が強い。
事実、兄のせいじとコンビを組む「千原兄弟」ではネタ作りも担当しているのだが、お笑いに目覚めたのは意外にも吉本興業に入ってからという驚きの過去を明かした。
キングコング梶原雄太扮するカジサックのYouTubeチャンネル〈カジサックKAJISAC〉、6月29日投稿の〈【芸人トーク復活】千原ジュニアさんが部屋に来てくれました〉がそれだ。
この回は、ジュニアが小藪千豊、フットボールアワーらと4人で開設したYouTubeチャンネル〈ジュニア小藪フットのYouTube〉のチャンネル登録者数を増やすべく、チャンネル登録者数200万人越えを誇る梶原に教えを乞うという内容だった。
他のユーチューバーとのコラボ企画や、週2回の投稿を3回にすべきといった的確な梶原のアドバイスの中、ジュニアのルーツに話が移った。
「オレ、小学2年生くらいの時に、吉本新喜劇おもろいけど、松竹新喜劇のほうが格上やなってわかってたもん、なんとなく」
と語るジュニア。しかしお笑いがことさら好きだったわけではなく、興味を持ち始めたのは、せいじに誘われ吉本興業に入ってからで、漫才をしっかり見るのもそこからだと意外な事実を明かした。そこで見たFUJIWARAの原西孝幸の奇妙なキレのある動きがずば抜けておもしろかったそうだが、「笑ったら負けだ」との不思議な感情が湧き立ち、せいじにネタ作りを乞われたことがジュニアのお笑い芸人の第一歩となったようだ。
その後の活躍はご存知の通りで、レギュラー番組は現在「にけつッ!!」(日本テレビ系)など7本を数え、準レギュラー、不定期特番も加えれば休むヒマのないほどの多忙ぶりである。この成功は、もちろん生まれ持った才能のおかげであろうが、人一倍強い負けん気から生まれた努力の賜物でもあるようだ。
(ユーチューブライター・所ひで)