人気YouTuber・カジサックこと、お笑いコンビ「キングコング」の梶原雄太が“関西の女帝”の異名をとるタレント・上沼恵美子の逆鱗に触れ、レギュラー出演していた番組「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)とラジオ番組「上沼恵美子のこころ晴天」(ABCラジオ)を降板した。そして、その背景として上沼の“パワハラ疑惑”が報じられるなど波紋を呼んでいる。さるテレビ関係者が言う。
「2015年から梶原を『快傑──』のレギュラーに抜擢した上沼は、梶原に仕事があまりなく、精神的にも不安定な頃から『あなたはスターになれる』と、励まし、まるで弟子のように梶原をかわいがってきたといいます。ところが今年6月に行われた『快傑──』の収録中、『ごちそうになる時の作法』をテーマにトーク中、上沼は突然、梶原に『一度私にごちそうするべき』『高級料亭に20人のスタッフを招待して200万円分おごれ』と迫る場面があったそうなんです。梶原が渋ると『あんた東京へ、はよ帰りや』と激しい言葉を投げかける場面まであったとか。まるで公開処刑のような状態が続いて、共演者やスタッフも困り果てていたというんです」
これを機に、梶原は「快傑─」とラジオ番組「こころ晴天」の降板を申し入れたという。ところが、6月29日に放送された「こころ晴天」では梶原の降板を、本人不在のまま、
「梶原くんは東京から行ったり来たりがしんどいということで」
「それから忙しくなってきてるしね、YouTubeで。私も突然聞かされて『へー』って思っているんですけど、一応卒業という形ですね」
と発表。一連の“仕打ち”はパワハラそのものだという声が7月2日発売の「女性セブン」などでも報じられている。
「女性セブンによると、番組の構成作家を務める上沼の次男が、梶原は自粛期間中に自分たちの番組には出ず、YouTubeで儲かっていながら連絡もないと上沼に告げ口したそうですが、問題はもっと根が深い。梶原は6月11日に出演した番組『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演した際、YouTubeチャンネルの登録者数が200万人を突破。そして、『はねるのトびら』(フジテレビ系)で活躍していた頃の10倍は稼いでいるとコメントしたんです。まるでテレビを軽視するような雰囲気も感じられ、それを快く思わないタレントも多いようです」(芸能記者)
さらに最近、コロナ禍で仕事の減ったお笑い芸人が雪崩を打ったようにYouTubeに進出。その現状に警鐘を鳴らす声もある。
「テレビ界の危機に明石家さんまも『オレはテレビで生きてきた人間だからテレビを守る』『どんなに積まれてもYouTubeには出ない』と取材に答えるなど、YouTuberを敵視する声が大物タレントの間で高まっています。そうした流れの延長線上に、上沼の梶原に対する“公開処刑”があったのかもしれません」(前出・芸能記者)
「テレビ界重視」芸能人VS「YouTube進出」芸能人の“新・仁義なき戦い”が本格化していく─。
(窪田史朗)