13年ぶりに復活した篠原涼子の主演ドラマが好調だ。デビュー30周年の節目を迎えて、大女優の風格すら増してきた。その背景を探ると、公私ともに順調たらしめる年上夫の巧みな操縦術が見え隠れするのだ。
篠原涼子(46)の主演ドラマ「ハケンの品格」(日本テレビ系)が帰ってきた。
同ドラマは篠原演じる一匹狼の「最強ハケン社員」の活躍を描いた作品。「やまとなでしこ」(フジテレビ系)や「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)、「花子とアン」(NHK)などの大ヒット作品で知られる、中園ミホ氏が脚本を担当して07年に放送されると、平均視聴率20%超えの高視聴率を達成した。今回は満を持しての続編だが、6月17日放送の第1話で平均視聴率14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録すると、その後も2桁台を堂々とキープしている。
テレビ誌編集者が語る。
「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で放送開始が遅れたこともあって、今期のドラマは総じて苦戦傾向にあります。それでも、『ハケンの品格』は木村拓哉主演の『BG 身辺警護人』(テレ朝系)とトップ争いを演じ、好調な数字を維持している。篠原にとっては06年に放送され、のちに映画化もされた『アンフェア』(フジ系)とともに、人気女優としての地位を確固たるものにした代表作です。思い入れも強く、復活にあたってかなり気合いが入っていると見受けられました」
実際、劇中の篠原は胸元が開いたドレスやボディラインが際立つニットを身にまとい、美脚ショットを惜しげもなく披露。「トリンプ」のブラジャーCMでも証明済みの、張りのある美乳と13年前から変わらぬ、みごとなプロポーションで男性視聴者を釘づけにしているのだ。スタッフも目のやり場に困るだろうが、そんな現場の様子を、同局のドラマ関係者が証言する。
「働き方改革に加えて新型コロナ対策で、今は以前のような深夜までの長時間の撮影はできず、撮影スケジュールもタイトで出演者やスタッフが雑談を交わすことも少なくなっています。とはいえ、主演の篠原本人がムードメーカーになって現場の雰囲気はかなりいいですよ。2人の子供がいる篠原にとって、帰宅が早まる現状のほうが演技に集中できているのでしょう」
そんな篠原は、今年デビュー30周年の節目を迎えた。90年にアイドルグループ「東京パフォーマンスドール(TPD)」のメンバーとしてメジャーデビュー。フロントメンバーの1人としてグループを牽引した。
94年7月には小室哲哉のプロデュースによる、篠原涼子with t.komuro名義でシングル「恋しさとせつなさと心強さと」をリリース。これがダブルミリオンの大ヒットを記録し、歌手として同年の「第45回NHK紅白歌合戦」にも出場を果たしている。
「篠原は小室プロデュースで他にも『もっともっと…』などのヒット曲を世に放っていますが、そもそも小室は『東京パフォーマンスドール』の楽曲を手がけていました。そんな中で、人気メンバーの1人だった篠原を一本釣りした。B級アイドルを引き上げることに目がない、小室のお眼鏡にかなう美貌を持っていたんです」(音楽誌編集者)