7月8日放送のドラマ「ハケンの品格」(日本テレビ系)の第4話の平均視聴率が12.7%を記録した。
篠原涼子主演の同ドラマは、13年ぶりにお目見えした新シリーズ。前シリーズは平均視聴率20.2%、最終回26.0%を叩き出し、篠原の代表作となった。今回の新シリーズはコロナ禍の影響で初回は約2カ月遅れでスタートしたが、それでも14.2%を記録し、篠原の人気健在を世に示した。だが、第2話・第3話ともに11.9%にダウン。
視聴率アップの理由は、篠原扮する一匹狼のスーパー派遣・春子に思いを寄せる、大泉洋演じるS&F社員東海林武が、第2話と第3話で不在だったが、再登場。第1シリーズで人気だった丁々発止の掛け合いがみられたためのようだ。とはいえ、懸念材料は残っているという。
「13年の空白は何といっても大きく、スーパー派遣を演じる篠原の存在が時代錯誤に見える。年齢相応に篠原はやたら貫禄たっぷりで、正社員相手に小気味よさを感じさせた正論は開き直りにしか聞こえず、不出来な後輩派遣や新米派遣を手下のように扱う姿はパワハラにも見えますよ。今のご時世、面と向かって『お時給泥棒』と言われれば、気弱なハケンなら心を病んでしまうのではないかと見ていて心配になってしまいます」(テレビ誌記者)
それでなくても、夏は人々がアウトドア志向になり、視聴率が伸び悩むドラマ界。今回視聴率に貢献した大泉の頑張りが泡と消えてしまわなければいいのだが。
(塩勢知央)