世良公則が歌う「燃えろいい女」に乗せて、79年に資生堂「ナツコ」のキャンギャルとしてデビューしたのが小野みゆきだ。野性的な顔立ちは強い印象を残したが、世に出る前に意外な秘話があった。
「海外へ長期ロケに飛んだらなかなか撮り終えることができず、帰国は当初の予定から大幅に遅れた2カ月半後。親族女性と2人で住んでいたアパートに帰ると、部屋がなくなっていました。
親族は『みゆきちゃんが帰ってこない! 不良になっちゃったよ!』と確信し、アパートの部屋を解約してしまったんです」
華々しくデビューした時には、スーツケースで友人宅を転々としていたという。その翌年、同じ資生堂の「ピーチパイ」でデビューしたマリアンは、80年代当時の「こんがり肌」が求められる風潮と戦ったという。
「肌が弱いから強い日差しは水ぶくれになっちゃうの。母にも『日焼けはシミが残るから』と言われてたし。だから必死で日焼けをガードしていた。でも当時のマネージャーには『色が白すぎて不気味だ』って言われたよ。そういう時代だったのかな」
7月28日発売の週刊アサヒ芸能8月6日号では、ほかにもキャンギャル第1号となった前田美波里、大ブームとなったアグネス・ラム、美容家に転身した立河宜子、キャスターとしても活躍した山岸舞彩など、夏のヒロインたちの近況をまとめて伝えている。