初回放送でいきなり今期ドラマ最高となる22%の視聴率を叩き出した「半沢直樹」(TBS系)。第2話でもさらに0.1%上積みし、8月2日に放送された第3話ではついに23.2%と大成功し、注目度は高まる一方だ。
芸能デスクが解説する。
「初回ラストでいきなり半沢の決めゼリフ『倍返し』が炸裂して期待感を高めたうえで、第2話では香川照之扮する大和田常務が『お・し・ま・いDEATH!』と言いながら、得意の“顔芸”を繰り出した。クセ者役者同士の見せ場たっぷりの熱演に、他局のドラマプロデューサーも『完敗だ。土下座するしかない』と思わずぼやくほど、完膚なきまでに打ちのめされているほど」
前作では42.2%の最高視聴率を叩き出したモンスタードラマだが、反対に続編は絶対に失敗はできないという製作サイドのプレッシャーもあったという。
「3月にコロナ感染拡大の影響で撮影が中断してしまいましたが、約3カ月遅れで放送が決定した際には局をあげて支援体制に入りました。7年ぶり続編のブランクを埋めるため、香川照之、上戸彩、賀来賢人、尾上松也、もちろん主役の半沢直樹を演じる堺雅人まで投入して、番宣にとにかく力を入れたのです」(前出・デスク)
その甲斐もあってか失敗するのでは?という心配は杞憂に終わったわけだが、この番宣のおかげで、完璧主義者として知られる堺の貴重な撮影現場でのナマ証言が明かされたのだ。
7月11日放送の王様のブランチに出演した、尾上が、堺について、「とにかくセリフをものすごく覚えてくる。NGが全くない」と、畏敬の念を持って語れば、同じく賀来も、「どれだけ超高速で台詞を言っても噛まないし、間違えないのでこっちは絶対にミスは許されない。お芝居モンスターです。バケモンですマジで」と、圧倒的な演技力にもはやお手上げの境地を明かしている。
はたして、台本を現場に持ち込まない”お芝居モンスター”はいつどうやってセリフを覚えているのだろうか。写真誌のカメラマンが明かす。
「答えはコーヒーショップです。脚本家の宮藤官九郎氏も吉祥寺のドトールとかエクセシオールカフェでたびたび目撃されていますが、コーヒーチェーン店で一般客に混じって脚本を書くことで知られています。もっとも、今年3月にコロナに罹患して以降は自宅で作業していますが…。堺もやはり自宅では集中できないようで、チェーン系のコーヒーショップに台本を持ち込んでいるんです。しかも、コーヒー店をハシゴまでするんです」
その移動する様も「あっと驚き」モノだとか。
「移動手段は徒歩。歩きながら次の店で詰め込んだセリフを復習し、ふたたび次のコーヒーショップで台本にペンで書き込んで叩き込むそうです。日に3件ほどハシゴすることもあり、今では近所のチェーン系のコーヒー店にはかなり精通しているそうです」(前出・写真誌カメラマン)
コーヒーショップで隣の男性が「倍返し…」とつぶやいていたら「出勤前の半沢直樹」かも。