コロナ禍により公開延期作が続いた映画界。だが、印象的に輝く艶は存在した。上半期、最も濡れた女優は誰か──。映画評論家・秋本鉄次氏が選定する!
「もはや『さすが』のひと言。脱いでいないのにここまでなまめかしいベッドシーンを見せてくれるなんて」と、そのベッド演技の「凄みを感じます」と、まず、秋本氏が絶賛するのは、「ロマンスドール」(KADOKAWA)の蒼井優。当時、新婚だった夫の南海キャンディーズ・山里亮太が、自身が出演する「スッキリ」(日本テレビ系)で同作の予告編が流れると「すごいシーンがあるんだって。ちょっと見るの怖い!」「シンプルに複雑!」と身悶えするようなコメントを発したことでも話題となった。秋本氏も「撮影は結婚直前でしょうから、独身最後のサービス精神かも」と感嘆する。確かに夫ならば目を背けたくなるシーンの連続だ。
バストの99%があらわになり、隠れているのはトップのみという肌見せ度。馬乗りで動きながら「気持ちいい‥‥」とのかすれたアエギ声は、なんとも艶っぽい。大人のための夜の人形を作る職人役の高橋一生のセリフに好色な奥さんであったという意味の言葉があり、秋本氏によれば、「こちらの想像力で補えば」その人形のマッパのカラダが蒼井のカラダにダブって見えてくるとのことだ。
さらに秋本氏が沸き立ったのが、「Red」(日活)の夏帆だ。既婚女性を演じた夏帆が、妻夫木聡演じる愛した男と再会したことで、人生を揺るがすほどの不貞愛に落ちる。妻夫木との営みシーンでは悶えまくり、全身を愛撫されては「はぁぁ~ん!」と弓のように身を反らす。
「先が見えない恋愛をするせっぱ詰まった男女だからこその濃厚なカラミを演じてくれました。バストトップは見えませんが、バラエティーに富んだ妻夫木とのカラミは、たまりません」過去にも艶系女優や夜ばいされる女、ミニ丈のスカートで高く足をかかげて肌着をチラっと見せしまくる女子などを「精力的に演じてくれました」という夏帆「本当に濃厚な性描写が似合う女優ですよね」とのこと。
ベテランでは、松たか子が「ラストレター」(東宝)で大健闘。映画のキーとなる、想い人と連絡するすべをなくすシーンで、見せてくれたのだ。
夫役の庵野秀明が松の不貞を疑い、お風呂に入っている中の彼女にスマホを突きつける。その瞬間、慌てて湯から上がる松の柔らかバストがちらりと見えるのだ。かつて「K-20 怪人二十面相・伝」(08年、東宝)でも彼女のお風呂シーンを見たという秋本氏だが、拝み「ヒップラインが非常によかった」という。ベッドシーンでもなく、ただお風呂に入ってしているだけなのに、沸き立つ艶があるそうだ。
秋本氏が「期待の逸材。新人賞をあげたい」と挙げるのは、「ファンシー」(日本出版販売)の小西桜子。同作には、3000人のオーディションを勝ち抜いて映画デビューを果たした。公開日がコロナ禍に直撃してしまうという憂き目にあったが、存在感は抜群。
永瀬正敏にバックから胸を揉みしだかれつつ、マッパ解禁。可憐な桜色のバストトップをツンと立たせ、男の上でアエぐハードなシーンも。
「永瀬正敏の中年仕込みな触り方がねちっこくて、それに対して反応よく悶えていたのがたまりません。これからさまざまな映画に出演し、どんどん開発されていくでしょう」
今後のブレイクは間違いないところ。そして先取りでいえば、7月10日公開の「銃2020」(KATSU-do)が期待大。第1作で熱いカラミを見せた日南響子を主演にしたスピンオフだが、本作でも手に入れた銃を股の間に挟んでアエギ声を漏らすなど、妖しい気配が漂っている。