8月31日、阪神タイガースの藤川球児の今季限りの引退が報じられた。
藤川と言えば打者の手元で浮き上がるように伸びる“火の玉ストレート”が代名詞だが、これは元プロ野球選手の清原和博氏に「火の玉や」と称賛されて以来、そう呼ばれるようになったとも言われている。
そんな藤川に、8月31日現在で、残り5セーブで名球会入りするという観点から、エールを送る人がいた。千葉ロッテマリーンズで活躍、オリンピックやWBCでは日本代表として日の丸も背負った元プロ野球選手、里崎智也氏だ。里崎氏のYouTubeチャンネル〈Satozaki Channel〉の8月31日投稿回でのことだが、里崎氏はパ・リーグ、藤川はセ・リーグ。シーズンを通してならまだしも、セ・パ交流戦で対戦した程度で打てる球ではないと、まず里崎氏は藤川を評した。また、ともに日の丸を背負い藤川の玉を受けた経験もある里崎氏は、「ストレートを待っても打てない」と藤川の火の玉ストレートを絶賛し、ダルビッシュ有、松坂大輔といった名投手と比較しても藤川のストレートが上であったと高く評価したのだった。
さらには、松坂世代(今年40歳を迎える)には、名球会投手が生まれていないことから、初の名球会入りを藤川に期待したいと里崎氏はエールを送った。ちなみに、2019年シリーズ終了時点、松坂は170勝(日米通算)、ソフトバンクの和田穀は135勝(日米通算)、18年に引退した元巨人の杉内俊哉は142勝…と確かに松坂世代は名球会に届いていない。
今年はコロナ禍により軒並み花火大会も中止されている。せめて名球会に届けとばかりに、マウンド上から放たれる派手な火の玉を期待したいものだ。
(ユーチューブライター・所ひで)