1971年に「仮面ライダー」(NET系)の第1作が、75年には「秘密戦隊ゴレンジャー」(NET系)がスタートし、令和の今もシリーズを重ねている。少年たちの胸を焦がしたヒロインの、大胆な「変身」を見よ!
和服が似合う美人女優の叶和貴子は、天知茂が明智小五郎に扮して人気だった「江戸川乱歩の美女シリーズ 天国と地獄の美女」(82年、テレ朝系)にヒロインとして出演。ちょうど「お嫁さんにしたい女優」として人気が急上昇した時期である。ドラマウオッチャーが語る。
「オンエアが1月2日で、土曜ワイド劇場の正月スペシャルでした。当時、土ワイでは成人映画に出演する女優が『脱ぎ要員』として出演するのが慣例でしたが、なんと叶は豪華な浴室で吹き替えなしのフル脱ぎを披露。函館出身らしく色白のふんわり肌で、トップもピンクでした」
この熱演が評価されたのか、同年3月スタートの「宇宙刑事ギャバン」(83年、テレ朝系)で、主人公ギャバンの助手であるミミー役に抜擢。子供たちにも大人気となり、続く「宇宙刑事シャリバン」(83~84年、テレ朝系)に何度かゲスト出演する。
続く「宇宙刑事シャイダー」(84~85年、テレ朝系)では、ヒロインのアニーとして注目されたのが森永奈緒美だ。JAC出身だけでなく、一時は千葉真一の付き人も務めたほど信頼が厚かった。
そんな森永が突然のヘアまでさらした脱ぎ姿を“発表”したのは94年のこと。アニー時代は「ミニ丈スカートからのパン見え」がトレードマークだったが、その奥さえも包み隠さずあらわにし、特撮ファンに衝撃を与える。
ブレイク後の発掘された脱ぎ写真でザワつかせたのは、今もバラエティー番組で活躍するさとう珠緒だ。さとうは「超力戦隊オーレンジャー」(95~96年、テレ朝系)でオーピンクこと丸尾桃役に扮し、大人気に。さらに「出動!ミニスカポリス」(96年、テレ東系)の初代ポリスとして全国区になった。
「そのタイミングで篠山紀信氏が撮影した脱ぎのグラビアが発掘されたんです。93年の1月と2月に『週刊ポスト』に掲載されたものですが、あどけない顔と不釣り合いなピーチ胸で、激震が走りました」(グラビアカメラマン)
発掘したのは週刊誌だった当時の「宝島」で、雑誌図書館で当該ページをこっそり盗み撮りしたとの逸話が残っている。
「しかし、さとうにとってこれがダメージになることはなく、むしろグラドルとしても各誌を席巻することになりました」(前出・グラビアカメラマン)
発掘されたことに「プンプン!」と怒ることもなかったようだ。ちなみに、最初に掲載された「週刊ポスト」は、今も1万円以上で取り引きされている。
最後は菅田将暉がライダーに扮した「仮面ライダーW」(09~10年、テレ朝系)で、ヒロイン・園咲若菜を演じた飛鳥凛を。17年に日活“ロマン映画”の復活版「ホワイトリリー」(日活)で初脱ぎを披露。昨年、アサ芸に当時の心境を明かしている。
「脱ぐことへのためらいはなかったですが、オーディションを受ける前に葛藤はありました。洋画のラブシーンを見ているとすごくキレイで、私がそこまでさらけ出せるのか。映像に耐えうるのかという不安がありました」
166センチの高身長にバストの迫力も日本人離れしており、その肢体は「のみとり侍」(18年、東宝)、主演作「殺人鬼を飼う女」(19年、KADOKAWA)でのダイナミックな脱ぎ姿として昇華した。