コロナ禍の影響で飲食やエンタメ業界が低迷している昨今、ガールズバーならぬガールズカフェの店舗オープンが急増している。
今、ガールズバーよりも勢いを増しているのがコンセプトカフェ(コンカフェ)やガールズカフェ。
コンカフェといえば、秋葉原にあるメイド喫茶などを想像する人もいるが、急増しているコンカフェは短時間でのチャージ料やキャストとの乾杯、シャンパンなど、ほぼやっていることはガールズバーと変わらないお店ばかり。キャストの制服などコンセプトがない場合、ガールズカフェとして営業している。
では、ガールズバーとガールズカフェとの違いは一体何なのか? それは、チェキ撮影やブロマイド特典といったサービスがあることだ。
「大阪、東京の繁華街を中心に増えているガールズカフェですが、その人気の背景にはコロナ禍の影響があります。コロナ禍でアイドルがライブや特典会を行えなくなった状況の中、行き場をなくしたアイドルオタクたちが可愛い女の子を求めて、そういったお店に行くことが増えました。ガールズバーよりも気持ち的に足を運びやすく、いざ足を運んでみると、チェキの金額もアイドルより安くて握手会以上に長い時間女の子としゃべれる。そのため、チャージ代など時間を忘れてお金を使う人が増えているそうです」(アイドル業界関係者)
アイドルの代わりとなったガールズカフェ。しかし、その場合、お店の人気を左右するのは、キャストのルックスだが、どういった方法で人材を確保しているのか?
「実は売れていない地下アイドルやタレントの卵、元アイドルなどがキャストとして働いている場合が多いです。また、カメラマンなどがオーナーとなり、撮影しているモデルに声をかけてお店を経営しているパターンもあるそうです。”カフェ”という認識だからか、ガールズバーよりも抵抗なくキャストになる女性が多く、アルバイトだとして、チェキや乾杯によるバックで、ラウンジと同じくらいの時給を稼げる。さらに、人気店となればビラ配りがない場合もあります。一見、割の良いアルバイトですが、結局は夜の商売と変わらないのでそういったお店で働いている『推し』を心配しているファンも少なくはないそう」(前出・アイドル業界関係者)
そのほかにインフルエンサーをゲストに呼んだり、ガールズバー以上に人気を集めているガールズカフェ。アイドルの有人ライブも解禁されつつある中、アイドルファンたちは今後どちらへ行くのだろうか……。
(立花るい)=写真はイメージ=