1992年のNPBオールスターゲームに初出場すると、他球団ながら同じく出場していた巨人の原辰徳氏に寿司屋でばったり遭遇。原氏より「巨人はいいぞ、巨人に来いよ!」と声をかけられていた選手がいた。
当時は千葉ロッテマリーンズに所属、その後、中日ドラゴンズ、巨人と渡り歩き通算19年間プロ生活を送った左腕・前田幸長投手である。
そんなエピソードが明かされたのは、元フジテレビアナウンサーのフリーアナ・田中大貴のYouTubeチャンネル「田中大貴のアスリートチャンネル【アスチャン!】」、10月19日投稿〈【巨人】独走を続ける強さの秘密!菅野投手の凄さ!原監督との知られざるエピソード公開!前田幸長独占インタビュー!〉に前田氏が出演してのことだった。
前述の“口約束”から10年の歳月が流れた2002年、原監督第1次政権幕開けとともに、FAの権利を行使した前田氏を「前田、一緒にやろうか」と原監督が獲得、前田氏は晴れて巨人の一員となり、その年は巨人の日本一に貢献する活躍も見せた。原監督の「巨人に来いよ」は冗談ではなかったのだと田中が感心すると、原監督が10年前に言った、何が「巨人はいいぞ」なのかについては、「お金じゃないかと…」と前田氏は笑いを誘っていた。
今回、10年越しの約束を果たした律儀な原監督について語られたが、今年はセ・リーグを巨人が独走していることからも、何かにつけて原監督のアゲアゲエピソードには事欠かないようだ。(ユーチューブライター・所ひで)