今シーズン、セ・リーグのMVP(最優秀選手)に選ばれたヤクルトの村上宗隆が11月27日、神宮球場でのファン感謝祭に約2時間遅刻した。
イベントに姿を見せた村上はやや下を向いて、しどろもどろの対応。理由を聞かれると「寝坊してしまい、遅刻をしました」と素直に謝った。午前9時に集合だったが、チーム最年長のベテラン・石川雅規から「誰が電話してもつながらない」とバラされてしまった。
球界で有名な遅刻魔といえば、元巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏がいる。当時を知る球界OBが言うには、
「巨人には『ジャイアンツタイム』なる伝統があり、遠征先ではバス出発予定の30分前には、全員が揃わなければいけなかった。ところが松井だけ、出発ギリギリになって姿を見せることはしょっちゅう。理由を聞くと『寝坊でした』というのが大半だった」
キャンプ、遠征先、ホームゲームを問わず集団行動が基本のプロ野球で、遅刻は「罰金」の対象になる。実際に経験があるセ・リーグOBは、
「遅れた時間にもよりますが、10分以内くらいならマネージャーが見逃してくれることもあります。ただ、全体練習のアップが始まってもグラウンドにいなければ監督にも発覚するので、そうなればもう大変。数十万円単位の罰金を徴収される先輩もいました」
高津臣吾監督から「罰金3億円ということで、勘弁してやろうと思っています」とイジられた村上。今オフの契約更改では推定年俸5億円に手が届く勢いだが、ついに「大物」の仲間入りということのようだ。