スポーツ

掛布雅之「CS広島戦を制する打順とローテ」vol.1

20131010g_2

今の打順には無理がある

 9月22日、巨人のV2が決まり、シーズン戦も残りわずかとなりました。

 思い返すと、巨人の圧倒的優勢の中で始まった今年のセ・リーグ。一時は阪神との激しい首位争いを繰り広げながらも、あれよあれよと引き離し、優勝時は2位の阪神に13ゲーム差のダントツでした。

 しかし、今は阪神の選手も首脳陣も、僕を含めたファンの方々も、落ち込んでいる暇はありません。巨人の優勝が決まった以上、阪神はCSでの戦いこそが正念場となります。ここではい上がって、巨人を叩いての逆転日本一。これが今年の阪神に課せられた使命なのです。そのためにも集中すべきは、3位の広島との対戦。当然、広島を倒さなければ巨人との勝負は実現できません。

 では、どうやって3試合という短期決戦の中で広島に勝てるのか。

 これにはまず打順の固定が第一条件です。現在の阪神の打順は1番・西岡剛、2番に坂克彦、もしくは俊介、3番にマートン、4番に鳥谷。そして5番に福留か新井兄弟といった、つながりの悪い打線になっています。実際、この打順になって以降、マートンのヒットが得点に結び付いていません。これでは、はっきり言ってCSで勝ち抜くには無理があります。

 もし、鳥谷を4番にする打順であれば、マートンを5番に、西岡を3番に置くのがベストです。

 今のように鳥谷の前にマートンを置くと、仮に西岡がヒットを放っても、マートンが引っ掛けてショートゴロ、サードゴロでダブルプレーになって、4番に回せないことだってある。

 おまけに鳥谷は、巨人の阿部慎之助やヤクルトのバレンティンのように、試合を決定づける本塁打は打てない選手。僕はかねてから4番・鳥谷を提唱していた一人ですが、これは3番・西岡という条件付き。とにかく今シーズン、阪神が信じられる数字は鳥谷のフォアボールを含める出塁率の高さとマートンのヒット。これだけが阪神打線の中で唯一安定した数字なのです。

 ならば和田監督もこの2人の成績を信じて、西岡とマートンの間に鳥谷を挟むべきです。鳥谷は本塁打を出せないものの、出塁率はかなり高い。つまり、チャンスを広げた状態で後続の打者に打席を譲れる選手なのです。これならランナーを一塁二塁と溜めた状態で、マートンのヒットで得点を入れられ、万が一ダブルプレーになっても三塁にランナーを送れる側面もある。

 さらに言えば、僕は1番に上本博紀を座らせて、2番・俊介、3番・西岡、4番に鳥谷からの5番マートンが理想です。足の速い選手が先頭に4人いれば、誰が塁に出てもゲッツーになりにくいし、リードをするだけで相手投手のプレッシャーになる。けれど、現段階で首脳陣が上本を試合に使っていないところを見ると、CSでの彼の出場はあまり期待できない。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」